金庫がいらなくなって処分をしようと思った時に、重量のあるものだけにどうしたものかと困惑している方もいるでしょう。防犯機能の強化の意味もありそれだけの重量があるものですが、金庫の設置場所すら家の中でそう度々置き換えることの方が稀ではないでしょうか?金庫を自力で処分するとなると、搬出は困難であり危険も伴います。どんな方法なら負担なく格安で利用できるできるのでしょうか?
- 自治体で回収できない金庫の適切な処分方法!
- 金庫を格安に処分するために知っておきたい費用の決まり方!
- 金庫は半永久的に使えるものではなく寿命がある!
この記事を読んでもらうと、金庫を格安またはお得に処分する方法が分かります。金庫の廃棄を依頼できる業者から自分の都合にあった方法を探してみましょう。もし、年式の新しいものであれば売却する方法もおすすめです。
金庫は自治体のゴミ回収に出せません
金庫の処分は、自治体の不燃ゴミや粗大ゴミで回収してもらえそうな印象がありますが、自治体のゴミ回収では出せません。
自治体によっては、手提げ金庫だけを回収可能としているところもありますが金庫全般を回収不可としているところも少なくないのです。
お住まいの自治体で、金庫の回収をどう対応しているかも念のため確かめておきましょう。たとえば、福岡市では扉が開く態の金庫で燃えないゴミの袋に入る大きさなら回収可能としています。
「お住まいの自治体名 金庫 ゴミ」で検索すると早わかり!
金庫は、耐火金庫と防盗金庫の2つの目的に合わせて使用します。耐火金庫は、火災から貴重品を守るためのもので、防盗金庫は耐火だけではなくハンマーやドリルなどの破壊に耐えられる防犯目的を持つものです。
耐火金庫の機能は、気泡コンクリート・特殊合金・鋼材などの素材で保たれています。これらが特殊な素材でできているため、ゴミ処理が困難とされ自治体のゴミ回収では対象となっていないわけです。
金庫の適切な処分方法
自治体のゴミ回収で対象外となっている金庫を処分するには、以下の方法なら適切に行えるので利用しやすい方法を検討してみてください。
購入店で引き取りしてもらう・買い替えで処分してもらう
金庫の購入店がまだ存在しているなら、一度問い合わせてみましょう。お店の対応次第では、専門店ならではの対応で引き取ってもらえることもあります。お店がすでに無くなっている時には、金庫を製造しているメーカーに問い合わせしてみましょう。
もし、金庫の買い替えを計画しているならその際に引き取りを任せるのがスムーズです。
金庫の専門業者に処分を依頼する
「金庫の鍵が開かない」「処分をして欲しい」などの要望にも対応してれるのが、金庫の専門業者です。金庫の購入店が無くなっている時や購入店から遠方に引っ越した時でも安心して依頼できます。しかも、金庫の専門業者は金庫の処分に対応できることをホームページに記載しているので、二度手間にならない安心感もあるでしょう。料金は、業者ごとで設定が異なるため見積もりを数社にとっておくのがおすすめです。
金庫の専門業者 | 即日対応 | 見積もり | キャンセルした場合 |
みんなの鍵屋さんグループ (金庫の救急隊) | 最短即日 | 無料 | キャンセル料が発生しない |
金庫110番 | 即日対応 | 無料 | キャンセル可能 |
金庫屋 | 記載不明 | 無料 | キャンセル可能 |
専門業者なら、金庫のダイヤル番号が不明などの理由で開けられないものも鍵開けしてもらった上で処分を依頼できるので安心してお任せできます。
不用品回収業者に依頼する
金庫を不用品回収業者に回収してもらうこともできます。重量がかなりある金庫でも設置場所まで訪問して回収してもらえるため、何より負担なく処分ができる方法です。ただ、費用に関しては業者次第で違いがあり、金庫の処分費用以外で出張費・基本料金・階段料金が加算される可能性があるのであらかじめ見積もりを取ってください。
良質な不用品回収業者なら、こうした見積もりを明確に提示してくれますが中には悪徳業者も存在しているので注意をしておく必要があります。大音量でアナウンスしている業者の「無料で回収します」という言葉に騙されないようにしましょう。金庫を積み込んだ後に不当な請求をされるケースもあるため、あらかじめ見積もりを取ることは必須です。
「無料回収」の業者には始めから依頼しない!
見積もりは複数社から取るのがおすすめ!
遺品整理業者に依頼する
金庫を使用していた方が亡くなった場合には、金庫も含めて遺品整理業者に依頼することもできます。また、終活の一環として金庫を生前整理したい時には、遺品整理・生前整理に対応している業者にまずは相談してみてください。
不用品回収業者と同じく、金庫の処分でどれくらいの費用が相場なのかを知らない人が多いため、高額請求されるトラブルも中にはあるので注意をしておかなくてはなりません。
特に、遺品整理を急いでしなければならない事情がある時には、依頼をするかどうかの判断を見誤ってしまうことも考えられます。遺品整理士の在籍している評判の良い業者を何社か見つけて絞り込むように、依頼者側も情報収集を積極的にしておくようにしましょう。
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リサイクルショップで買取してもらう
まだ金庫としての価値があるものなら、リサイクルショップへ買取してもらいましょう。金庫は、半永久的に使えるものという印象を受けますが寿命があります。金庫の寿命については、次の章で詳しく説明しますので参考にしてください。20年近く経過している金庫は、買取してもらえる可能性はかなり低いと考えてください。
出張買取の対応ができるリサイクルショップなら、重量のある金庫でも手軽に査定を受けられるでしょう。もし、査定額がつかない場合に処分が可能か、費用がいくらかも問い合わせておけば、出張の際に持ち帰ってもらえるので手間がかかりません。
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オークションで売却する
手間と時間がかかっても良いので金庫を売りたいという方には、ネットオークションが便利です。家庭用金庫、手提げ金庫は広く取引されているので、出品してみる価値があります。
- 保証書の有無
- 鍵の開閉が正常かどうか
- 金庫の傷がないか
- 重量がある金庫なので送料の負担をどちらが行うのか
金庫に限らずですが、出品した金庫の状態が分かるようにより丁寧な説明を心がけましょう。
金庫の処分費用の算定方法
実際に、金庫の処分にかかる費用がどんな風に算定されているのかをお伝えします。どの業者に依頼するにしても費用の相場を把握していると、絞り込みしやすくなるでしょう。
金庫の処分が必要になって初めて相場がいくらなのか気がかりという方もSNSでも多いようです。
金庫は㎏あたりで換算する
処分費用は、金庫1㎏あたり100~150円で換算されます。
- 30㎏の金庫 3,000~4,500円
- 50㎏の金庫 5,000~7,500円
- 70㎏の金庫 7,000~10,000円
階段料金が加算される
金庫本体の重量から換算される料金に加えて、段差料金や階段料金が重量に応じて加算されます。
業者で設定には差がありますが、15,000~30,000円程度かかります。3階から運び下す場合には、1階ごとの階段料金の2倍に設定しているなどさまざまです。
メーカー・型番・外寸・重量を見積もり時に伝える
金庫の処分を依頼する際に、見積もり時に伝えるべき内容が決められています。電話やメール、お問い合わせフォームから詳細に伝えるようにしましょう。
- メーカー名
- 型番
- 購入年
- 外寸
- 重量
特に重量に関しては、前述のように㎏あたりで換算されるので重要なポイントです。もし、自分で重量の確認ができるのなら、重量ごとの料金を掲載しているホームページで費用がいくらなのかを予め閲覧することも可能です。
耐火金庫は、最低でも30㎏はあるため設置場所に関する情報も合わせて伝えておくとより正確な見積もりを出してもらえます。
- 設置場所(住宅・事務所・店舗など)
- 設置場所の形態(戸建て・マンションなど)
- 階段の有無
- エレベーターの有無
- 段差の有無
意外と知らない金庫の寿命は約20年
耐火金庫には、特殊な気泡コンクリートが用いられているとお伝えしましたが、この素材は水分を含んでいることで火災から守ることができる性質を持っています。ところが、半永久的に気泡コンクリートが変わらないわけではなく20年ほど経過すると気泡が気化してしまうため、水分が失われていくことで耐火機能が劣化するのです。
このように金庫の寿命は、一般的な感覚とかなりずれが生じています。耐火金庫の見た目は頑丈で鍵の開閉も正常にできるものでも、肝心の耐火機能が劣化していることは気づきにくいものですね。
安心して使うには古い金庫の処分をしましょう
家庭で使っている金庫は、数十年経過していることも珍しくないでしょう。安心しきっていた貴重品や重要書類が火災の際に金庫に入れていても耐火機能が劣化していることで、消失してしまうこともあるのです。確実に火災から守って保管するためには、古い金庫は処分の時期が必ずやって来ることが分かりました。本来の金庫の役割を果たすためにも、古い金庫の処分を考える時には適切な方法を検討するようにしましょう。