処分方法

テレビの正しい処分方法!家電リサイクルの手順や料金・注意点を解説

テレビ

一家に複数台あるのが普通になっているテレビの処分は、どうしたら問題なく行えるのでしょうか?粗大ゴミとして自治体で回収できるのかも気になるところでしょう。しかも大型化しているテレビも多いため、処分するにも運び出しの悩みもありますね。

この記事で分かること!
  • テレビは家電リサイクル法の対象家電!
  • テレビを正しく処分する方法!
  • テレビを処分する際の注意点!

この記事を読んでもらうと、テレビを家電リサイクル法に沿った処分が分かります。回収・持込・売却・譲渡とそれぞれの手順や料金を解説しているので、あなたに合った方法を検討してみてください。

テレビは家電リサイクル法を守った処分が必要

家電リサイクルのイメージ

テレビは、家電リサイクル法に従って適切な処分が求められるようになりました。テレビには、有用な部分があるためリサイクルへ回せば廃棄物を減らせるようにもなります。まず、家電リサイクル法を守るために発生する費用の成り立ちとテレビの種類を紹介しましょう。

リサイクル料金と収集運搬料金

テレビの他に家電リサイクル法の対象家電となっているのは、エアコン・冷蔵庫・洗濯機です。対象の家電は、すべてこの法律に従って処分するように定められています。かつては自治体の粗大ゴミで回収可能だった対象家電ですが、有用な部分や材料をリサイクルするようになりました。そのため、消費者にもリサイクルの費用を負担する必要があると考えられるようになったのです。

まず、リサイクルの流れを簡単に示しておきますね。

排出者の家庭→家電量販店・販売店→指定引取場所→リサイクルプラント

リサイクルの流れの中で負担すべき料金は、以下の通りです。

リサイクルの流れ料金
排出者の家庭⇒家電量販店・販売店⇒指定引取場所  収集運搬料金
指定引取場所⇒リサイクルプラントリサイクル料金

回収をしてもらう際に必ず必要となるリサイクル券ですが、発行には2つの方法があります。

  • 料金販売店回収方式 販売店や業者に依頼する場合
  • 料金郵便局振込方式 郵便局でリサイクル料金を先に支払う場合

また、収集運搬料金は排出者の家庭から家電量販店などリサイクル券を納めている家電を業者や販売店が受け付けると、リサイクル券の控えが排出者(消費者)に渡されます。

テレビの大きさを確かめる方法

テレビの大きさによって、以下のようにリサイクル料金が設定されています。

  • テレビ(小) 15型以下
  • テレビ(大) 16型以上

テレビの大きさが分からない時には、前面のパネルに記載されている型番か裏側の定格表示の型番を見ると確認できます。

たとえば、「TH-15FR5」なら初めに記載されている数字がインチ数なのでこの場合には15型だと確認できます。

リサイクル対象となるテレビの種類

テレビと一口に言っても色々なタイプが出回っています。リサイクル対象になるテレビの種類は、以下に当てはまるものです。

対象のテレビ(家庭用)対象外のテレビ(業務用)
ブラウン管式テレビ携帯・車載用液晶式テレビ
液晶・プラズマ式テレビ建造物に組み込まれた液晶式テレビ

家庭で使われているほとんどのテレビがリサイクル対象というのが分かるでしょう。

テレビを正しく処分する方法

不要な複数のテレビ

テレビはきちんとリサイクルすべき家電だと理解してもらった上で、ここからは具体的な処分方法を7つお伝えしていきます。

購入したお店で回収してもらう

テレビを購入した家電量販店や販売店などで回収を受け付けています。通販で購入したテレビでも、同じように販売者には回収の義務があるので気軽に利用できます。

自宅までテレビを回収に来てくれ手軽に依頼できる上に、所定の料金を支払うだけなので簡単です。もちろん、家電リサイクル券の発行も販売店が行ってくれるので安心感があります。

  • 購入店が分かり最寄りで利用しやすい人におすすめ!

買い替えするお店で回収してもらう

テレビの買い替え時に配送と同時に古いテレビを回収してもらう手軽な方法です。古いテレビの回収のみよりも料金が安くなります。

 液晶・プラズマ15型以下液晶・プラズマ16型以上
ヤマダ電機1,870円
1,650円
2,970円
1,650円
ケーズデンキ1,870円
1,650円
2,970円
1,650円
ヨドバシカメラ1,870円
550円
2,970円
550円
エディオン1,870円
1,100円~1,650円
2,970円
1,100円~1,650円

※上段はリサイクル料金、下段は収集運搬料金

  • 買い替えを計画している人におすすめ!

家電リサイクル受付センターを利用する

自治体でテレビを粗大ゴミとして回収はできなくなったのですが、東京23区では家電リサイクル対象品目を収集する家電リサイクル受付センターでの回収を受け付けています。

費用目安は、以下の通りです。

テレビのサイズリサイクル料金収集運搬料金
15型以下のテレビ1,870円2,618円
16型以上のテレビ2,970円2,750円

リサイクル券の発行は、センターの職員が行ってくれるため手間がかかりません。ただし、自宅からテレビの運び出しまでは行ってくれないので方法を考えておくようにしましょう。

  • 自治体運営で安心して利用したい方におすすめ!

指定引取場所に持ち込みする

ここまでの処分方法で依頼できそうにない場合には、指定引取場所への持込をする方法があります。指定引取場所の検索は家電リサイクルセンターの指定引取場所を参照してください。処分をする際に、リサイクル料金を予め郵便局で振り込んでおかなくてはなりません。料金郵便局振込方式の手続きと家電リサイクル券の記入方法も家電リサイクルセンターのホームページに詳しく掲載されています。

指定引取場所へテレビを持ち込むので、収集運搬料金がかからず安く済むメリットがあります。前もって家電リサイクル券の手続きをしなければならないのは、家電量販店での処分に比べると慣れない人にとれば手間がかかるかもしれません。

  • 運搬が可能で少しでも処分費用を抑えたい人におすすめ!

買取業者に買い取ってもらう

条件を満たすテレビなら、買取業者に買い取ってもらうこともできます。処分にお金をかけることなくできるお得な方法です。小型サイズならリサイクルショップへ持ち込んで査定を受けやすいでしょう。大型サイズなら買取業者の出張買取なら運搬の心配もなく手軽に利用できます。

ただ、売れやすいテレビには条件があるためあまり古いテレビであれば、この処分は行えません。

買取業者買取方法特徴
BOOK・OFF店頭買取 出張買取 宅配買取全国600店舗で買取受付可能
買取ドットコム店頭買取 出張買取 宅配買取5年以内の液晶テレビはすべて買取可能
  • 買取条件を満たすテレビを持っている方におすすめ!

友人や身近な人に譲る

まだ使えるテレビを友人や身近な人に譲る方法もおすすめです。テレビの機能にこだわらない相手であれば、貰い手は見つかりやすいので相談してみるのも良いでしょう。

近くであれば車での運搬もできる場合もあるでしょう。反面、年数が経過しているテレビだといくら近しい人でも故障のリスクも高くなるため、貰い手が見つけにくいデメリットもあります。

  • 身近な人に喜んでもらいたい方におすすめ!

不用品回収業者に依頼する

これまでにお伝えした処分方法は、分かりづらく手間がかかる感じがして気が向かない方には、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。リサイクル券の記入、家電の搬出や積込も業者が行ってくれるので、手間も一切かかりません。ただし、業者次第では違法営業をしているところもあるため、事前の見極めは慎重に行う必要があります。また、業者によって料金が異なるため見積もりを取って比較するのがおすすめです。

テレビの種類料金相場
ブラウン管テレビ2,000~5,000円
液晶テレビ2,500~5,000円

※出張費や基本料金がこれに加算される業者もあります。

  • 手間や手続きの心配なく処分したい方におすすめ!
エアコン
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テレビを処分する際の注意点

注意点のイメージ

処分方法をお伝えしましたが、実際にテレビの処分を始める前に注意すべき点があるのでご紹介しておきましょう。

無料回収の業者には依頼をしない

テレビの処分費用を抑えたいと誰もが思うものですが、だからと言って「無料回収」の業者に依頼すると思いもしない落とし穴があるので注意喚起をしておきましょう。

  • 処分は無料と言っておきながら引き取り料金を高額請求される
  • トラックにテレビを載せたら積み込み料金を請求される
  • 不法投棄されてしまう

トラブルに遭わないようにするためには、家電リサイクル法の対象品目を回収できる一般廃棄物収集運搬業の許可があるのかを確認しておくのが重要です。

適切に営業している不用品回収業者なら、家電リサイクル券の発行が行われるのでトラブルに遭うことなく依頼できます。

製造から5年以上のテレビは買取不可になりやすい

家電の買取は、5年以内と条件を付けている買取業者が多いのは、テレビの場合の寿命の目安が6~7年だからです。買取業者としても1~2年内で再販して利益を得るわけですので、5年以上経過しているものだと故障や修理のリスクも高まり買取は避けたいものでしょう。

さらには、故障してしまうと廃棄処分費用の負担までかかりやすくなるので製造から5年と決めています。

もし、売りに出したいテレビがある場合に、不要になったら早いうちに査定を受ける方が断然おすすめ!


テレビの処分方法は、それぞれにメリットとデメリットがありますが、自分の都合や希望に合った方法を選んでみてください。確かにお金をかけたくない気持ちも頷けますが、違法業者に依頼すると思いがけないトラブルに見舞われたり、買取業者に査定を買取不可になってしまうケースもあります。

もし、そうなった場合にも適切にテレビをリサイクルする方法を納得していると手順に従うことで着実に進めて行けます。貴重な資源を有効活用するためにも、家電リサイクル法に基づいた処分を進めていくようにしましょう。