遺品整理の業者は遺品整理のお手伝いをする仕事と大まかに分かりますが、実際の仕事はどんなことをするのでしょうか?
遺品整理の仕事はちょっと特殊な職種なので、その仕事の中身について知りたくなってしまいます。今回は遺品整理業者の仕事の作業内容や、必要な資格はあるのかなど解説していきます。
遺品整理業者の仕事は作業内容の幅が広い
遺品整理業者が仕事を依頼されたら担当する作業内容は、ただ遺品整理のお手伝いをするだけではありません。遺品整理業者が仕事として携わる作業内容は基本的な整理作業から、「こんなことも?」と思うことまで含まれています。
遺品整理業者の基本的な仕事①遺品の仕分け
遺品整理業者の基本的な仕事として、遺品の仕分けを行います。故人の部屋の中に残された遺品を、依頼者に要るか要らないか細かく確認しながら仕分けていきます。
作業当日には依頼者に立ち会ってもらうものなのですが、事情で依頼者が来れない場合は業者だけで仕分けることになります。仕分けた遺品はリスト化するなどして、依頼者に後で確認してもらえるようにしておきます。
遺品整理業者の基本的な仕事②リサイクル可能な遺品の回収
遺品整理を仕分け依頼者が不要とした遺品でリサイクル可能な物は、遺品整理業者が回収し適切に対応します。リサイクル品の回収費用は遺品整理の作業料金とは別途となるので必要な費用は依頼者側の負担になります。遺品整理で出るリサイクル品は、主に家電やデジタル機器などです。
遺品整理業者の基本的な仕事③不要品の廃棄と買取
遺品整理で不要品となった物を依頼者が希望したら、業者は不要品の廃棄と買取もします。不要品の廃棄もリサイクル品と同じように、廃棄に必要な費用も依頼者側の負担になります。不要品の買取に関しては品物の種類や製造年数、市場での需要度で買取可能か判断して、買取した分は依頼者に請求する料金から差し引いておきます。
遺品整理業者の基本的な仕事④室内の掃除
遺品整理作業が終わったら室内の掃除をして、故人の部屋をキレイに片づけます。掃除に関しては室内の掃除の他に、庭のお手入れやベランダの掃除も頼まれる場合があります。
遺品整理業者のオプション的な仕事・人形や仏壇などの供養
遺品整理では人形や仏壇など出ることがありますが、依頼者が処分を希望したら業者は変わりに供養して正しく処分します。僧侶に供養を依頼して対応してもらい、最終的にお焚き上げする形になります。遺品整理業者は正しく処分したことを示すために、依頼者に供養したことを証明する物を用意しておかなくてはいけません。
遺品整理の仕事をする会社なのに資格がないところは注意
遺品整理の仕事は未経験者でもチャレンジすることが可能ですが、会社としての活動には資格を持っている必要があります。どんな仕事でも必須となる資格は存在し、遺品整理の仕事にもそのような資格は存在します。
遺品整理の会社なのに資格を持っていないのなら、そこの遺品整理業者は注意した方が良いでしょう。
必要な資格①遺品整理士
遺品整理士は国家資格ではないのですが、これがあるとプロの遺品整理業者である証明になります。遺品整理士の資格は一般社団法人の遺品整理士認定協会が認定していて、試験では遺品整理の法律や専門知識について問われます。遺品整理を仕事とする会社であるなら、上層部や作業現場を任されるリーダークラスの社員は遺品整理士の資格を持っておくべきです。
必要な資格②一般廃棄物収集運搬許可証
遺品整理は一般家庭の遺品を扱うことになるので、一般家庭から出る廃棄物を処理する許可証を持っていなくてはいけません。その許可証である一般廃棄物収集運搬許可証を持っていないのに、一般家庭から出た廃棄物を処分する業者は法律に違反しています。
許可証を持っていない遺品整理業者でも、一般廃棄物収集運搬許可証を持っている業者に廃棄を委託していれば大丈夫です。
必要な資格③古物商許可証
遺品整理で不要品となった遺品を業者が買取るには、古物商として古物を売る資格がある古物商許可証が必要です。この許可証を持っていないのに買取している遺品整理業者は、法律を無視している悪質業者となります。古物商許可証を持っていると古物商許可番号が与えられるので、許可証があるか確認したかったら会社のホームページに記載されているか見ておきましょう。
遺品整理を仕事とする業者の良い悪いの違い
いま遺品整理の仕事は需要の多さから注目され、遺品整理業者の会社も急増してきています。残念ながら全ての遺品整理業者が良い会社ということでもないので、遺品整理業者に関わるのならしっかり会社選びすることが重要です。
遺品整理業者を仕事とする業者の良い悪いの違いは分かりやすいので、それぞれの特徴を頭に入れて信用できる遺品整理の会社を選びましょう。
良い遺品整理業者の特徴
良い遺品整理業者の特徴は主に3つあり、その特徴を中心に見ると業者選びもしやすくなります。
資格を持っている
これは基本的なことになりますが、良い遺品整理業者は遺品整理が仕事となるため必要な資格を当然持っています。遺品整理の資格は依頼者が仕事を依頼する上で、安心して仕事を任せられる要素になります。良い遺品整理業者は依頼者に信用してもらえるように、仕事に欠かせない資格は必ず持っています。
依頼者に丁寧な対応をする
良い遺品整理業者は働くスタッフの教育もしっかり行っているので、接する相手にはマナーを守り丁寧な対応をします。言葉遣いや挨拶も礼儀正しくし、説明なども相手に分かりやすいように気を配っています。
利用者からの評判が良い
インターネットで口コミなどを調べると、良い遺品整理業者は利用者からの評判が良い傾向があります。仕事振りや対応が良いと好感を持たれることから、良い業者は利用者からの評価が高いです。高い評価が多いところは、良い遺品整理業者でしょう。
悪い遺品整理業者の特徴
悪い遺品整理業者の特徴は良い業者と同じく、主に3つあります。その特徴がある業者に関わるとトラブルが起きやすいので、よく注意しましょう。
資格を持っていない
悪い遺品整理業者の最大の特徴として言えるのが、仕事に欠かせない資格を持っていないことです。資格を持っていない会社は違法行為をする危険性がある他にも、大事な遺品を雑に扱う不安があります。資格の有無は会社の信用性にも関係するので、遺品整理業者で資格を持っていないところは依頼する相手として信用しにくいです。
スタッフマナーがなっていない
悪い遺品整理業者はスタッフ教育をほとんどしない会社も多く、働くスタッフのマナーがなっていない面があります。目上の人にもため口で話したり、相手に挨拶をしないなど社会人として問題のある行動をするスタッフも出やすいです。
遺品整理業者の仕事もサービス業に入るので、特にマナーは気をつけなくてはいけません。それができていないスタッフが多く働いている会社は、遺品整理業者として悪い業者に分類されます。
利用者から厳しい評価をされている
良い遺品整理業者は利用者からの評価が高いものですが、逆に悪い遺品整理業者は利用者から厳しい評価をつけられやすいです。インターネットの口コミで悪い評価が多いと、その遺品整理業者は何か問題がある会社だと疑った方が良いでしょう。
まとめ
遺品整理の仕事はある意味で安定性もあるため、その仕事に興味を持つ方も多いでしょう。遺品整理業者は遺品の仕分けをするだけが仕事ではなく、実際の仕事は色々あり変わった内容も含まれます。
遺品整理業者に関わるのならば必要な資格を持っているかなど調べ、良い遺品整理業者を選ぶようにしてください。