遺品整理をすると辛いと思うことがありますが、それはなぜなのでしょうか?辛いと思うのは、故人を亡くしたことによる影響が大きいためです。
今回は遺品整理が辛いと思う原因や、作業をスムーズに終わらせるコツを解説していきます。あなたが遺品を片づけるのを辛いと思ったとき、本記事でご紹介した内容を役立ててください。
遺品整理が辛いのは心身からの影響
遺品整理をするのが辛いと感じるのは、故人を亡くしたため心身にストレスを受けていることが関係しています。あなたが遺品整理を辛いと思う理由は、心身の影響からでしょう。
故人が亡くなり悲しい・さびしい
故人が亡くなると遺族は大事な人を喪ったため、心に穴が開いたような状態になります。もう故人に会えないということに、「悲しい」「さびしい」と感じて気持ちが落ち込みやすいです。
喪失感が癒えないままで遺品の整理をするのは、辛いと思ってしまっても仕方ありません。遺品は故人の持っていた物なので、要る物と要らない物に分けることに抵抗感もあるでしょう。
物を片づけるのが面倒
遺品は故人の私物となりますが、チェックしてみると片づける物が意外と多いものです。片づけるのが大変で面倒と感じてしまうことも、遺品整理が辛いと感じる理由の一つでしょう。
大掃除をする際も片づけなくてはいけない物が多く、作業する前から気がめいってしまいます。遺品整理は片づけるのに労力が要るので、精神的・肉体的にも疲れてしまい辛いと感じやすいのです。
身内で処分方法の意見が違う
身内でも個人で考え方は違うので、遺品の処分方法に対する意見も違う場合があります。身内の誰かが故人の遺品をそのまま全て取っておきたいと思っても、別の人は遺品を捨てるか売るかして処分したいと思い反対するかもしれません。
身内の間で遺品をどう処分するか意見がまとまらないと、その場の雰囲気もだんだんと悪くなっていきます。身内で意見がぶつかるとお互いの関係に溝ができるため、遺品整理が辛いと思うことがあるでしょう。
遺品整理を行うためには
遺品整理が辛いと思う中で作業を行うためには、これからご紹介する対応策を試してみましょう。故人が亡くなったことでかかる心身の負担を抑えられると、遺品整理を進めることができます。
気持ちを落ち着かせる
故人の死により受けた精神的なダメージから立ち直るには、少し時間をおくことが必要です。時間が経ちあなたの気持ちが落ち着けば、故人の死を受け入れられるようになるでしょう。
気持ちが落ち着いた状態になると遺品整理を行っても、目の前にある作業に取り込めるようになります。
話し合いで処分方法を決める
遺品整理について身内で処分方法の意見がまとまらない場合は、話し合いで方法を決めるようにするのがおすすめです。それぞれの意見の妥協点を見つけて相談し、みんなが納得いく方向で遺品整理を行いましょう。
遺品の処分方法を決めれば後は遺品整理を終わらせるために、作業をどんどん進めていけます。
片づけるのをプロに委託する
遺品整理を仕事とする業者がいるので、プロに委託することも検討してみましょう。プロの業者は作業の全てを1日内で終わらせることができ、遺品を早く片づけられます。
遺品整理をプロに委託するのは、あなたの精神的・肉体的負担を軽くしてくれるメリットもあります。遺品整理が辛い人に、プロの業者の利用は適しているでしょう。
遺品整理をスムーズに終わらせるには
遺品整理をスムーズに終わらせるコツは、しっかりと段取りを組むことです。何も決めないで遺品整理を実行すると、作業の進みが悪く時間がかかります。自分で整理する場合も業者に頼む場合も、作業の計画を立てておきましょう。
自分で整理する場合のコツ
自分で整理する場合の前提として、遺品整理は人数を集めて行うようにします。あなた一人で遺品整理するのは大変なので、最低2~3人は人手を確保した方が良いです。初七日や四十九日の法要で人が集まったときに親族に手伝ってもらうと、形見分けもできるので丁度いいでしょう。
人手を確保する目途がついたら、分別用の段ボール箱と大中サイズのビニール袋を用意します。運搬用の台車があると、物が運びやすいので便利です。作業の流れは、以下のように行いましょう。
- 最初に遺品の形見分けをする。
- 遺品を要る物と要らない物に分ける。
- リサイクル業者に要らない物を売りに出す。
- 売れ残った不用品は廃棄物として処分する。自治体のルールに従いゴミに出す。
- 作業が終わったら室内を掃除する。
要る物と要らない物か判断に迷う物は、別にしてまとめ後で考えるのが良いでしょう。廃棄物は正しい方法で出さないと迷惑になるので、分からなければ自治体に確認してください。
遺品整理業者に頼む場合のコツ
遺品整理業者に頼む場合は、作業してもらえる期日が早いところを探しましょう。期日がだいぶ先になると待たなくてはいけないので、対応が早い業者の方がおすすめです。
候補の業者を決めたら本契約の前に、見積もりを必ずしてもらいます。現場を見ないと作業に必要な人員やトラック、依頼料金がいくらになるか分かりません。訪問見積もりは必ずしてもらい、応じない業者はこちらから断りましょう。見積もりで疑問点があれば、業者に質問してください。
見積もりを受けて条件が合い契約が決まったら、作業前に自分たちで形見分けする遺品は分けておいた方が良いです。作業当日の流れは、以下のようになります。
- 依頼者に確認しながら、遺品を要る物と要らない物に分ける。
- 遺品整理で出た不用品の買取と廃棄物の回収作業を行う。
- 作業が終わったら室内を掃除して、現場を原状回復してから依頼者に引き渡す。
作業当日は依頼者も立ち会いとなり、業者は遺品の分別を依頼者に確認しながら進めます。遺品整理する当日にあなたがすることは、現場の立ち会いと分別する物を要るか要らないか答えるだけです。
遺品整理は身内でするのと業者に頼むのとどちらが良い?
遺品整理は故人の身内でするのと業者に頼むのとでは、どちらが良い方法かはあなたの事情によります。あなたの事情に適したものが、あなたにとって良い方法です。
コスト削減を重視するなら身内でする
遺品整理にかかる費用を抑えたいときは、コスト削減のために身内でする方が良いです。身内で遺品を整理すれば、かかる費用も段ボール箱などの道具代や廃棄物の手数料で済むので、業者に依頼するよりも安く終えられます。
業者に頼むと最低でも30,000円程度かかるので、お財布には痛い出費になるでしょう。コスト削減は、身内で遺品を整理する大きなメリットです。
遺品に触れるのが辛いなら業者に頼む
遺品に触れると故人を思い出してしまい、遺品整理をするのがどうしても辛いというときは、業者に頼む方が良いです。あなたが無理に自分で遺品を片づけようとすれば、心の辛さから作業が滞ってしまうかもしれません。
精神的なことで遺品整理が辛い場合は、業者を利用するようにしましょう。業者に代行してもらうとあなたの気持ちを乱されないですし、遺品整理の作業もスムーズに進みます。
遺品整理業者へ依頼について
遺品整理業者への依頼は料金相場と、業者が良い相手かチェックして候補を決めましょう。業者の料金相場と優良な業者の特徴について、解説いたします。
料金相場
遺品整理業者の料金は部屋の間取りや遺品の量で決まり、部屋が広くなるほど料金は高くなります。料金相場は、以下の通りです。
- 間取り1R~1DK(作業人数1~2名): 30,000~120,000円
- 間取り1LDK~2LDK(作業人数3~5名) 70,000~300,000円
- 間取り3DK~4LDK以上(作業人数6~10名):150,000円~600,000円
料金相場より安い・高い金額設定の業者は利益重視の傾向があるため、相場に近い設定にしているところを選びましょう。
良い業者の特徴
優良な遺品整理業者は社内の体制がしっかりしていて、スタッフ教育にも力を入れています。良い業者の特徴は次の通りなので、探すときに参考にしてください。
- 訪問見積もりを無料で行っている
- 問い合わせへの対応が早い
- スタッフのマナーが良い
- 必要な資格を持っている
- ホームページに代表者の氏名記載がある
スタッフのマナーと資格については、特に注意して見た方が良いです。遺品整理に必要な資格は、遺品のプロである「遺品整理士」、家庭から出るゴミを回収できる「一般廃棄物収集運搬許可証」、古物を扱える「古物商許可証」になります。
資格のない業者は悪質業者の可能性もあるので、利用しないようにしましょう。
遺品整理は辛くても遺族には必要なこと
遺品整理をするのが辛いと思っても、遺族が故人の死を認めるためには必要なことです。また、遺品の中には相続税の対象の物が含まれているで、遺品整理はなるべく早く進めるようにします。
ご紹介した対応策やコツなどを取り入れて、遺品整理をスムーズに終わらせましょう。