遺品整理

遺品整理業者の見積書はどのような内容なのか?要チェックな項目と注意するべきこと

遺品整理業者の見積書を手元に渡されても、内容に分かりにくいところがあります。でも、見積書が分からないからと中身をよく見ないのは、後で困ることになる場合があるのでしてはいけません。

今回は遺品整理業者の見積書はどうような内容なのか、チェックしておく項目や注意するべきことなどについて紹介いたします。

遺品整理の見積書に記載される項目とは

遺品整理業者の見積書に記載される項目は、料金の基準となる費用に関する内容です。遺品整理業者に依頼すると故人の遺品の仕分けから、室内の清掃までまとめて代行してもらえます。

遺品整理業者の見積書は基本サービスとなる作業ごとに、どれくらいの費用がかかるのか記載されています。

遺品の量や間取りについて

遺品整理業者の見積書には遺品として整理する家財のリストや、作業を担当する間取りに対して片づける費用はいくらになるかなどの料金明細があります。遺品整理の料金では遺品の量と間取りは金額を決定する大きな要素となるので、どの遺品整理業者の見積書にも記載があるはずです。

遺品の量と間取りは作業にあたるスタッフ人数にも反映されるので、人件費を算出する目安にもなります。もし、遺品整理業者の見積書に記載がなければ、業者にしっかり指摘しておきましょう。

回収費用やリサイクル費用

だいたいの遺品整理業者は廃棄物処理・リサイクル業者も兼ねていて、遺品整理で不要となった遺品の廃棄やリサイクルもしてくれます。廃棄物やリサイクルとして処理するには手数料がかかるので、遺品整理業者の見積書にはそれについての記載がされています。

見積書に廃棄物の回収費用やリサイクル費用の項目が記載されていない業者だと、依頼者も不要品の処理費用が正確に分からずトラブルになりやすいです。

物の運搬にかかる費用

遺品整理で不要品となる物は大型家電や家具などが多いので、室内から外に搬出するのに手間がかかります。その作業に対しての料金は遺品整理業者の見積書で、運搬費用や配送費用として含まれています。

遺品整理業者の見積書で運搬費用や配送費用は、内訳が一品目ごとにいくらかかるか記載されている場合や、または総額がまとめて記載されている場合があります。

室内清掃の費用

遺品整理業者の見積書では室内清掃の費用は基本料金での依頼の場合、主に通常清掃という言葉で記載されています。追加の清掃サービスの利用を申し込んでいないのに、室内清掃について通常清掃以外の記載があれば業者に確認することをおすすめします。

遺品整理の見積書は「費用」の部分をよく見ること

遺品整理業者によっては他が基本料金として含んでいる費用を、追加料金として設定している会社もあります。遺品整理業者の見積書の注意点として、費用の部分をよく見るようにしましょう。業者によって基本料金に含む・含まない扱いになりやすい費用を解説いたします。

スタッフの出張費用や供養の費用は基本料金に含まれるか

スタッフが作業現場に出張する費用や人形や仏壇を適切に供養する費用は、業者が遺品整理作業の基本料金に含まないことが多いです。ただ、そうしている遺品整理業者が多いというだけで、スタッフの出張費用と供養の費用を基本料金に含んでいる業者もいます。

遺品整理業者の見積書でスタッフの出張費用と供養の費用の部分は、予算を考える上でも基本料金に含む・含まれないのかよく見ましょう。スタッフの出張費用が追加料金の対象になる時は、地域によって金額が変わるのか一律なのか確認しておくのが良いです。

勝手に追加料金が必要となるサービスが設定されていないか

遺品整理業者の中には利益を出すために、勝手に追加料金が必要となるサービスを設定する悪質な会社も存在します。「室内清掃の費用」の部分でも取り上げていますが、遺品整理業者の見積書に申し込んでいないサービスの記載を見つけたら注意しましょう。

遺品整理業者から渡された見積書の内容と自分が依頼したサービス内容が一致するか見ないで済ますと、作業終了後に予想外の金額を請求される恐れがあります。見積書のチェックを怠ってしまうと、困った結果を招くかもしれません。

遺品整理の見積書の基本料金と相場料金を比較

遺品整理業者が提示する見積書の基本料金と相場料金を比較すると、業者の求める料金が妥当な金額なのか判断しやすくなります。遺品整理の見積の相場料金と、相場料金より高かった時に取る対応を覚えておきましょう。

遺品整理の見積の相場料金

遺品整理の見積の相場料金は、間取りと作業スタッフの人数で、以下の金額になります。

  • 間取りが1R~1DKで作業スタッフが1~2名の場合 30,000円~120,000円
  • 間取りが1LDK~2LDKで作業スタッフが2~5名の場合 70,000円~300,000円
  • 間取りが3DK~4LDK以上で作業スタッフが6~10名の場合 150,000円~600,000円

遺品の量がとても多く作業に時間がかかったりする状況だと相場料金より高くなりますが、遺品の量が多すぎなければ遺品整理業者の見積書の料金も上記の金額に近いでしょう。

遺品整理業者の見積書の料金が相場より高い時の対応

遺品整理業者の見積書の料金が相場よりも高い時は、どう対応すればいいか悩んでしまうかもしれません。もし相場より高かったのなら取るべき対応として、遺品整理業者になぜ見積書の料金が相場より高いことへの説明を求めましょう。

依頼者側から説明を求めることで、業者側が値下げに応じる場合もあります。遺品整理業者がきちんと説明しないで済ませようとしたら、その遺品整理業者に正式な依頼をするのは避けた方が良いです。そういった遺品整理業者は信用できないので、大事な故人の遺品を任せるのはリスクがあります。

遺品整理業者で見積書に押印をしない会社は危ない

遺品整理業者の見積書で忘れてはいけないことが、業者が責任者の印が必要な箇所に押印しているかです。見積書に責任者の押印をしていなかったら、その会社は危ない業者であると考えましょう。

契約する時は普通なら責任者が内容を確認して、書類に確認したことの証明となる印を押します。常識であることができていない会社は、社内体制や社員教育がなっていない傾向が強いです。遺品整理業者の見積書を見る際は、責任者の押印がされているかも必ずチェックしてください。

まとめ

遺品整理業者の見積書は費用の内訳などチェックしておかないと、後でトラブルになる場合もあります。基本サービスについての費用や追加料金が必要となる費用など、細かく見て気になることは業者に確かめましょう。

見積書は分かりにくい部分もありますが、気をつけて見れば理解できるので大丈夫です。遺品整理業者の見積書は費用の部分以外に、責任者の押印があるかも忘れずにチェックします。