「不用品回収をしてもらいたいけれど、料金はどれくらいかかるの?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。業者のHPを見ても「料金についてはご相談ください」と書いてあるだけで、料金表がない業者もいます。そこで、今回は不用品回収業者の料金表について調べてみました。料金体系や料金メニューについても解説しますよ。
不用品回収業者の料金表とは
不用品回収の料金表は一律ではありません。業者がそれぞれ独自に料金設定をしています。そのため、お客さん側としては「いったいどのくらいお金がかかるのかわからない!」という悩みが生じてしまいます。
まずは、不用品回収業者の料金表や料金体系について、どのような種類があるのか知ることから始めましょう。
業者によって料金が全く違う場合が多い
不用品回収の料金は業者が独自に決めてよいものなので、安さで勝負する業者もいますし、高めの料金を設定する業者もいるため、料金は業者によって全く違うこともあります。
そのため、業者に頼むときには、あらかじめその業者の料金表を確認する必要があるのです。多くの場合、業者は料金表をHPで公開しています。依頼する前に、HPで料金表を見比べて、見積依頼をする業者を決めてもよいでしょう。
業者によって料金体系自体が違う
不用品回収業者は独自に料金表を設定しています。そのため、料金体系についてもバラバラです。例えば、ただ回収費とガソリン代のみを請求する業者もいますが、人件費、作業代、運搬料、オプションなどさまざまな料金を請求する業者もいます。
また、そもそも不用品回収は大きく分けて二つの料金体系に分かれます。それが「品目一つずつに料金がかかるタイプ」と「不用品を回収するトラックの大きさで料金が決まるタイプ」です。
品目ひとつずつに料金がかかるタイプ
品目ひとつずつに料金がかかるタイプとは、回収する商品ごとに回収費が設定されているものです。
例えば、ソファーとテーブルを回収してほしい場合、ソファーは2,000円、テーブルは1,000円だと設定されていれば、合計3,000円の回収費ということになります。
不用品を回収するトラックの大きさで料金が決まるタイプ
不用品がたくさんある場合に多いのが、不用品を全て載せられるトラックの大きさによって料金が決まるタイプです。
不用品の量に合わせて、業者が軽トラック、1トントラック、2トントラックを用意し、不用品をトラックに載せていきます。そして、そのトラックごとに設定された料金を請求するというものです。
引越しや断捨離など、大量の不用品が出てしまったときにおすすめのプランです。
最低でも3社で見積をしてもらい、相場を確認しよう
先ほど、業者によって料金が全く違う場合があると解説しました。ですから、たまたま高い業者に依頼してしまい、結果的に損をしてしまったなどということにもなりかねません。
依頼する前に、最低でも3社から見積をしてもらうことをおすすめします。3社程度から見積をしてもらえば、おおよその平均的な料金がわかりますし、3社の中に不当に高額な料金を請求するような業者がいても、避けることができます。
不用品回収のサービスは大きく分けてこの3つ
不用品回収のサービスには、大きく分けて3つの種類があります。不用品と一言で言っても、その性質にはいろいろありますよね。不用品の種類によってサービスを使い分けましょう。
不用品を回収するのみのタイプ
不用品回収は、家電、家具、子どもが使っていた自転車など、少量の粗大ごみを捨てたいけれど「捨てる時間がない」「自治体が指定する捨てる場所まで持ち運ぶことができない」などでお悩みのときに便利です。
一品から回収を依頼することができるので、捨てる方法がわからず倉庫に眠っているものなどでも気楽に依頼しましょう。もちろん、業者が持ち運びからしてくれますので、重いものの処分でも怪我をする危険もありません。
日時を指定すれば、業者はその通りの日時に来て不用品を持ち運び、処分してくれますので、休日など空いている時間を使って賢く処分しましょう。
ごみ屋敷状態の部屋を掃除するタイプ
「仕事が忙しい」「掃除が苦手」などの理由で、気付けば部屋がゴミ屋敷状態になってしまっている方は少なくありません。
不用品回収業者は、このようなゴミ屋敷状態の部屋の不用品、ごみを回収してくれます。業者によってプランに入っているかオプションになるかの違いはありますが、多くの場合ハウスクリーニングまで行ってくれるため、不用品回収業者に頼めば部屋が元通りの綺麗な状態に戻ります。
最近では多くの不用品回収業者がゴミ屋敷清掃も行っていますが、回収のみをしている業者もいますので、見積を依頼する際には、あからじめゴミ屋敷清掃をしているか確認しましょう。
また、部屋の不用品やごみを回収してくれると言っても、生ごみや危険物など一部業者が持ち帰れないものもあります。見積の際に、業者が持ち帰れるものと持ち帰れないものを確認しておきましょう。
平均的な料金表
1R、1K | 15,000円~30,000円 |
1DK | 20,000円~50,000円 |
2DK | 110,000円 |
遺品整理
大切な家族が亡くなったあと、どうしても遺品を整理する気になれず、そのままになっているという方は多いのではないでしょうか。また、一人暮らしの方が亡くなった場合は部屋をまるごと掃除しなければならないため、お困りの方もいるでしょう。
不用品回収業者の中には、遺品整理のサービスを行っている業者もいます。亡くなった家族の遺したものを整理できず困っている方は、遺品整理も行っている不用品回収業者に依頼しましょう。最近では遺品整理士の資格を取得している業者もいますので、そのような業者に依頼するのもよいでしょう。
もちろん、不用品回収業者だからといってただ品物を回収していくだけではなく、遺品の分別、処分したいか買取をしてほしいかなど、遺族の方に寄り添ったサービスをしてくれるため、安心です。また、不用品回収業者なら、大きな家具など持ち運びが大変なものでも任せることができます。買取もしているなら、着物など高価な遺品があれば買い取ってくれるため、満足いく遺品整理をすることができるでしょう。
平均的な料金表
1R、1K | 30,000円~50,000円 |
1DK | 50,000円~100,000円 |
2DK | 110,000円~150,000円 |
不用品回収の料金表内訳
不用品回収の料金には内訳があります。多くの業者の料金表に含まれている各料金をご紹介します。
基本料金
まずは基本料金です。業者にもよりますが、回収しに来る手数料、作業料などが含められており、相場としては3,000円ほどに設定している業者が多いです。
人件費
回収しにくる作業員の一時間あたりの人件費です。ただ少数の品物を回収するだけの場合は、すぐに業者が帰ることができるため、人件費は含まれないこともあります。
しかし、トラックにたくさん不用品を積む作業がある場合、引越し並みに家の中のものを移動させなければならない場合、長時間部屋の掃除をしなければならない場合などには、人件費が請求されることが一般的です。通常、一人あたり3,000円~5,000円ほど請求されます。
人件費は1時間単位で請求されることが一般的であるため、作業時間が伸びれば伸びるほど人件費はかさんでいきますので注意しましょう。
車両費
車両費は、ガソリン代やトラックの使用料です。一品などごく少数の品物を回収するときには請求されることはあまりありませんが、トラック一台でいくらというパック料金制の場合、車両費は料金に含まれています。
車両費は、トラックが大きくなればなるほど金額が上がっていきます。例えば、軽トラックの場合は3,000円程度ですが、1トントラックになると6,000円程度です。
階段料金
不用品の持ち運びはエレベーターを利用することもありますが、家具などの大きくてエレベーターに入らないものは、階段を利用して不用品を持ち運ばなければなりません。その際、オプションとして階段使用分の料金が請求されます。
見積の際、階段料金が発生するかどうかはしっかり確認しておきましょう。相場としては、一階あたり1,000円~2,500円程度です。
パック料金の場合、上記の費用が全て含まれているかチェック!
不用品回収の料金体系の中には、パック料金というものがあります。パック料金は上記の費用が含まれていて、回収にいくらかかるのかわかりやすいのがメリットではありますが、パック料金の内訳には注意が必要です。
例えば、12,000円のコースを依頼したら、12,000円以外にはお金がかからないと思うのが普通です。しかし、例えば階段料金はパック料金に入っておらず、オプションとして請求されることがよくあります。その他、こまごまとしたオプションが積み重なり、パック料金以上のお金がかかることも少なくありません。
パック料金のコースを利用するときには、パック料金の内訳と、オプションの有無についてしっかり確認しておきましょう。
不用品回収の料金表一覧
不用品回収の料金についてわかったところで、一般的な不用品回収の料金表について見てみましょう。実際の不用品回収業者の料金表をもとに、おおよその平均値を出したものが以下のものです。
品目ごとに料金がかかるタイプ
品目ごとに料金がかかるタイプでは、よく回収される品物の料金についてまとめました。
品目ごとの平均的な料金表
テレビ | 2,000円~4,000円 |
エアコン | 3,000円~4,000円 |
冷蔵庫 | 3,500円~6,000円 |
洗濯機 | 4,000円~6,000円 |
ソファー | 3,000円~ |
ベッド | 4,000円~7,000円 |
布団 | 1,000円~ |
デスクトップパソコン | 2,500円~ |
ノートパソコン | 2,500円~ |
テーブル | 2,000円~4,000円 |
トラックの大きさで料金が決まるタイプ
トラックの大きさごとの料金表
軽トラック | 15,000円~25,000円 |
1トントラック | 35,000円~40,000円 |
2トントラック | 30,000円~60,000円 |
まとめ
不用品回収の料金表について解説しました。業者によって料金設定は違うため、正確な相場というものはありませんが、実際の業者の料金表からおおよその平均的な料金について計算したものが今回ご紹介したものです。
不用品の状態や量、付けるオプションなどによっても料金は変わってしまいますので、今回ご紹介した料金表を参考にしつつ、最終的にはご自身と業者で話し合い、納得のいく料金で回収してもらうようにしてください。