遺品整理

親の遺品整理で遺品に大量の本がある場合はどうする?おすすめの処分方法を解説

親の遺品整理をする際に困ってしまうことの一つに、大量に遺された本をどう処分するかがあります。故人の遺品に大量の本があると、処分するのは結構な手間がかかります。

今回は遺品の大量の本がある場合におすすめの処分方法を解説いたします。たくさんある本の遺品整理にお悩みの際は、ぜひご紹介する方法を試してみてください。

売る前になるべく本を形見分けや寄付に出す

親の遺した本の最初の遺品整理作業として、売る前に人に譲れる本はなるべくもらってもらいましょう。遺品の本は寄付という形でも譲ることが可能です。

大量にある故人の本は生前に大切に集めていた物なので、欲しいと望んでいる人の手に渡るのが理想的な処分方法となります。

遺族以外に故人の知り合いに本のコレクターがいるなら譲る

遺族たちで遺品の本の中に欲しい物がないかを確認して、欲しいという人がいれば形見分けの品として譲ります。大量に本があると遺族間で形見分けしても大幅に量が減らないこともあるので、遺族以外の人にも譲るようにしましょう。

故人が大量に本を集めるタイプの人だと、故人の知り合いに同じ趣味を持つ本のコレクターがいる場合が多いです。故人の知り合いに本のコレクターがいれば、その人に遺品の本を見てもらい欲しい物があったら全て譲ります。

遺族や故人の知り合いの中で本を欲しい人に譲ることで、処分しなくてはいけない本が減らせますし、故人の大切にしていた本を大事に保管してもらえるメリットがあります。

本は図書館やNPO法人を通して寄付できる

本の寄付は図書館に寄贈する、NPO法人を通して寄付することができます。人気のある作家の本や、まだ取り揃えのない本は需要が多く特に寄付が求められています。

図書館やNPO法人から寄付の申し出を断られることは少ないのですが、故人の大量にある本の中に上記のような本があれば、すんなりと寄付を受けつけてもらいやすいです。図書館やNPO法人へ寄付は、以下の方法でできます。

  • 寄贈したい図書館に直接持って行くか、寄付する本を郵送する
  • 寄付したいNPO法人に電話かメールで問い合わせるか、指定された住所に本を郵送する

それぞれで寄付する方法が異なることもあるため、事前に確認しておくのがおすすめです。

古書専門の買取業者に見積もりしてもらう

遺品整理で親の遺品である本を売る時は、素人だと本の正しい価値が分かりにくいので、古書専門の買取業者に査定してもらうのが一番です。古書のプロは良い本があれば、それに適した価値で買取してくれます。

プレミアがついている本なら高額で買取してもらえる

故人の遺した本が大量にあると、その中には市場でめったに流通していないプレミアがつく本がある可能性があります。プレミアがつく本は買った定価の何倍にもなる値段がつけられる傾向があり、古書専門の買取業者にはぜひとも欲しい本です。

そういったプレミアがつく本が遺品の中に数冊あれば、かなり高額な値段で買取してもらえるでしょう。古書専門以外の業者に買取を頼むと本の知識があまりないため、プレミアがつく本でも安く買われてしまいます。

故人に大量の本の遺品があれば遺品整理業者に本の処分も頼む前に、古書専門の買取業者に一度見積もり査定してもらってください。

訪問見積もり可能な買取業者がおすすめ

大量にある故人の本を古書専門の買取業者に査定してもらう時は、訪問見積もりを利用するのがおすすめです。遺品の本が大量にあるとお店に持って行くのが大変なので、訪問見積もりに来てもらった方が手間がかかりません。

古書専門の買取業者に査定を依頼するのなら、訪問見積もりが可能なところを選びましょう。お店で査定してもらうよりも訪問してもらった方が、丁寧に時間をかけて査定してもらえます。

遺品整理業者に本の買取と回収を依頼する

遺品整理で人に譲ったり古書専門店に売るなどして残った分の本は、最終的に遺品整理業者に本の処分をまとめて依頼しましょう。遺品整理業者は本の買取と回収も行っているので、処分をお願いすることが可能です。

本を売る先の遺品整理業者はリサイクル専門業者と提携のところが良い

遺品整理業者は古物商としての許可も持っているので、自社で不要となった本の買取ができます。ただ、その場合は本の買取価格は安くなってしまうので、リサイクル専門業者と提携している遺品整理業者に買取してもらうのが良いでしょう。

リサイクル専門業者と提携している遺品整理業者の方が、自社買取の遺品整理業者より高くなる本の買取価格が高くなることがあります。

本の回収費用は他の不要品もあるので金額が一律ではない

遺品整理業者は遺品の本で価値のつかない物も廃棄物として回収してくれますが、その費用は他の不要品とまとめてしまうことがあるため金額が一律ではありません。

また、本が大量にあると見積もりの段階で正確な回収費用の概算も出せないので、廃棄物にする場合の本の回収費用は査定が終わるまで分かりにくいです。

遺品整理のお焚き上げサービスで本の供養もできる

故人の本で他に譲る相手もなく売ることもできない本でも、廃棄扱いしたくないということもあるでしょう。その時は遺品整理業者で行っている遺品のお焚き上げサービスに申し込んで、本を供養してもらうという方法も選べます。

遺品整理業者のお焚き上げはきちんとした方法に則って行い、故人の大切な遺品を供養しています。廃棄物に出した本は焼却などされて処分されることが多いですが、お焚き上げで丁寧に焼いて供養してもらう方が故人の遺品として適しているでしょう。

遺品整理業者に申し込めるお焚き上げサービスは合同供養となり、まとめて遺品をお焚き上げするので追加料金が発生しないところもあります。料金が発生するとしても良心的な値段なので、業者に詳しく聞いてみて利用してはいかがでしょうか。

まとめ

親の遺品整理で大量に本がある時には、基本的になるべく捨てないように心がけましょう。本を人に譲る、寄付する、古書専門の買取業者・遺品整理業者に売る方法で処分していきます。

どこにも引き取り先がない本を廃棄物にしたくないのなら、遺品整理業者のお焚き上げサービスで供養してもらいましょう。ご紹介した方法を試してみれば、大量にあった本もきれに片づけられます。