処分方法

発泡スチロールの処分をもっと手軽に!分別・注意点まで早わかり!

発泡スチロール

家電の緩衝材や食品トレーなどの発泡スチロールは、いつの間にか溜まってしまうものです。特に大型で厚さのある発泡スチロールの緩衝材や箱は、捨てようにもゴミの分別はどうしたら良いのか考えてしまいます。発泡スチロールを小さくするのは面倒な気がしてついつい後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか?

この記事で分かること!
  • 発泡スチロールを簡単に処分する方法!
  • 発泡スチロールを手軽に小さくする方法!
  • 発泡スチロールを捨てる前の注意点!

この記事を読んでもらうと、発泡スチロールの処分方法が分かります。手間なく小さくする方法をマスターすれば、発泡スチロールをため込むことなく処分できるようになるでしょう。かさばって形も不揃いなものもある発泡スチロールの処分の悩みを、この機会に解決していきましょう。

発泡スチロールの処分方法

たくさんの発泡スチロール

梱包された家電が壊れないようにするための緩衝材、梱包として使われる食品トレー、生鮮食品や冷凍食品などの箱など発泡スチロールは、暮らしの身近なところで大切な役割を担っています。役割を果たした後の発泡スチロールを処分する方法は、以下の3つの中から選んでみましょう。

自治体の回収で出す

発泡スチロールは、自治体のゴミ回収で出せます。お住まいの自治体によりゴミの分別が異なりますが、基本的には資源ゴミ、燃えるゴミの2通りです。

資源ゴミまたは燃えるゴミで出す

発泡スチロールは、プラスチック製容器包装に該当するため資源ゴミで回収している自治体が大半です。名称は、資源ゴミ容器包装プラスチック廃プラなど自治体で異なります。

その他、燃えるゴミとして発泡スチロールの回収をしているところもあります。また、発泡スチロールの種類によっても回収方法が異なるところもあるので注意が必要です。

発泡スチロールの回収について、一部の自治体を調べてみました。

自治体ゴミの区分
札幌市資源ゴミ
東京都杉並区資源ゴミ 汚れが取れないものは燃えるゴミ
静岡市資源ゴミ
加古川市燃えるゴミ
松山市資源ゴミ
山口市資源ゴミ
北九州市資源ゴミ

お住まいの自治体で回収方法を調べるには「自治体名 発泡スチロール ゴミ」で検索してみてください。

資源ゴミ、燃えるゴミのいずれにしても指定のゴミ袋に入れなければなりません。この後、発泡スチロールを小さくする方法を説明していますので、ご覧ください。

料金 無料(ゴミ袋代のみ)

直接ゴミ処理施設に持ち込む

発泡スチロールを直接、自治体のゴミ処理施設へ持込も可能です。その際には、ゴミ処理施設によっても回収可能な品目が異なるので、あらかじめ確かめておきましょう。発泡スチロールを持ち込む際には指定のゴミ袋に入れなくても受け付けてもらえます。
また、自治体によって搬入したゴミの重量が何㎏までなら無料と決められているため、他の粗大ゴミと一緒に持ち込んだとしても費用がかからずに済む場合もあります。発泡スチロールのみなら、とても軽いので無料で回収してもらえることが大半でしょう。

料金 1回の搬入で無料となる重量を超える際には数百円程度必要

リサイクルボックスに入れる

食品トレーは、スーパーの店頭にリサイクルボックスが設置されているので買い物の際に回収してもらえます。買い物の際に持参するひと手間はかかりますが、自治体の資源ゴミの回収日を待つことなく回収してもらえるので便利です。リサイクルボックスに入れる際には、「白色トレーのみ」「色柄のあるものは入れないでください」などの注意点があるのでルールに従うようにしましょう。

料金 無料

不用品回収業者に依頼する

発泡スチロールは軽いといっても、緩衝材として使われているものや箱だとかさばってしまいます。たくさんたまってしまった時には、一気に片付けたる方法として不用品回収業者へ依頼する方法があります。屋外や倉庫で放置し続けている可能性もあり、年数が経過したものは汚れも著しいでしょう。汚れも取れなくなっているかもしれません。
そのような時でも、不用品回収業者なら回収してくれるので安心です。他の処分方法のように発泡スチロールの汚れを洗い流したり、小さく解体したりする手間もかかりません。

料金相場は、以下を参考にしてください。ただし、出張料金や基本料金などの算定方法が業者次第で異なるので、依頼の際には見積もりを取るようにするのがおすすめです。他の不用品とまとめて依頼すると安く抑えられる可能性もあるので、積み放題プランなどの定額サービスを活用してみるのも良いでしょう。

  • 料金 汚れのあるもの 120~150円/kg
  • 料金 汚れのないもの 200~250円/kg

処分前に発泡スチロールを手間なく小さくする方法

細かい発泡スチロール

さて、ここからは発泡スチロールを捨てる前に小さくする方法をご紹介します。発泡スチロールの数や厚さ、形状に応じて、家庭にあるものや専用の商品を活用してみましょう。

コンパクトに切る

まず、発泡スチロールをコンパクトに切る方法です。

家庭にあるカッターやハサミを活用する

どこの家庭にもあるカッターやハサミを活用して、発泡スチロールに切っていく方法です。 ただし、切る際に不快な音がしたり、発泡スチロールのかけらが落ちたりするので後々掃除がしやすい場所を選ぶようにしましょう。掃除の手間はかかりますが、家庭にあるものを活用できる手っ取り早い方法です。

発泡スチロールの量が少ない時に向いている

100均でも買えるスチロールカッターを使う

スチロールカッターという発泡スチロールを切るための専用の道具があるのをご存知ですか?手動タイプ・電池タイプ・USB充電タイプがあります。熱で切っていく仕組みのスチロールカッターを使うと、切断面がきれいになりかけらが出ません。手動タイプでも、不快な音がせずかけらが少なく操作性に優れているのが魅力です。

100均でも売られているので、とりあえずお試しで購入してみるのも良いでしょう。発泡スチロールの処分が進まないのは、小さくする作業が面倒だと感じる方が大半です。専用のスチロールカッターを使えば、作業もよりスムーズになります。

発泡スチロールをストレスなく小さくしたい時に向いている

溶液を使って溶かす

次に、溶液を使って発泡スチロールを溶かす方法です。

家庭にある柑橘系洗剤を活用する

家庭にある柑橘系洗剤を活用すると、発泡スチロールを溶かせます。柑橘系洗剤にはリモネンが含まれています。簡単に説明すると、リモネンという成分が発泡スチロールを構成してる成分のつながりを切る作用を持っているので溶けていくわけです。柑橘系洗剤の他、オレンジスイートなどの精油も使えます。ちょっとした実験気分で試してみるのも面白味があるでしょう。

発泡スチロールが少ない時に向いている

リモネンを含む発泡スチロール専用溶液を使う

洗剤よりもリモネンの純度が格段に高い発泡スチロール専用溶液が、販売されています。発泡スチロールを専用溶液に浸けていくと、見る見るうちに溶けてしまう優れものです。そのため、発泡スチロールを大量に処分する工場やリサイクル業者などで用いられています。専用溶液は高額ですが、専用溶液のスプレータイプなら家庭で使うなら2,000円ほどで入手できるので活用してみるのも良いでしょう。

発泡スチロールが大量にある業界に向いている

道具なしでも手で割る・割く

最後に、道具を使わなくてもできる方法は、手で発泡スチロールを手で割ったり割いたりすることです。時に、足を使えば体重をかけられるのでもっと素早く分解できますね。かけらが出ても気兼ねなく行える庭があれば、手で小さくしていくこともできます。ただし、割る時にパンパンといった大きな音がでるのでご近所への配慮を考えた時間帯を選びましょう。発泡スチロールを大きめのビニール袋に入れて砕くと、かけらの飛び散りを防げます。

発泡スチロールを割るスペースがある方に向いている

発泡スチロールを捨てる際の注意点

指をさし注意喚起

実際に、発泡スチロールを捨てる際にはいくつかの注意点があります。

汚れを洗い流して資源ゴミとして出す

資源ゴミとして出すには、汚れを洗い流して捨てましょう。せっかく資源ゴミに出しても、汚れがついたままだとリサイクルできないからです。通常、発泡スチロールは回収された後にリサイクル業者が引き取ります。汚れや異物がある場合には、リサイクルの基準を満たさなくなるので業者に引き渡せなくなってしまうのです。

水でさっと流す程度で汚れを落とせば問題ありません。汚れだけではなく、荷札などに使われたシールもできる範囲で剥がすようにしましょう。小さいシールならリサイクルが可能ですので、はがれないものはついたままでも構いません。

汚れが落ちない時は燃えるゴミとして出す

汚れが落ちない時には、燃えるゴミとして出すように指定している自治体もあります。自治体のホームページやゴミカレンダーなどで確かめておくようにすれば、安心して出せるでしょう。

家庭での焼却処分はNG

発泡スチロールそのものは、酸素不足にならなければ燃やすと炭素と水になります。家庭で焼却処分をするのは、完全に燃焼させる焼却炉を準備する必要があるのです。有害なガスは含まれていないとはいえ、黒い煙やにおいが出るのは近隣への迷惑にもなってしまいます。そもそも、適切な焼却炉以外でのゴミを燃やすのは禁止されていることも理解しておきましょう。

まとめ

何となく面倒に思えてしまう発泡スチロールの処分ですが、これからはご紹介した方法でその都度片付けて行きやすくなるでしょう。自治体のゴミ回収で出す場合もリサイクルボックスに入れる場合もきちんと注意点を抑えておくだけで不安なく出せます。もう発泡スチロールが増えても、これからは頭を悩まさずに済むようになりますね。