処分方法

冷蔵庫はリサイクル法に沿った処分が必要!売却・業者の選び方・注意点

冷蔵庫

家族の人数が変わったり故障したりするなどの理由で冷蔵庫を捨てなければならない時に、どんな方法で進めたら良いのか悩んでしまいますね。捨てるにも困るのが冷蔵庫ですが、リサイクル回収・持込・売却・譲渡といろいろな方法があります。やはり冷蔵庫の処分で気になる点は、自治体で回収可能か・リサイクルの手順や費用や搬出のやり方ではないでしょうか?

この記事で分かること!

この記事で分かること!
  • 冷蔵庫をリサイクル回収する処分方法!
  • 冷蔵庫をお得に処分する方法!
  • 冷蔵庫を処分する際の知っておきたい注意点!

この記事を読んでもらうと、難しいと思っていた冷蔵庫の処分が分かりやすくなります。家電リサイクルの手続きは難しそうに思えますが、手順に沿って確実に抑えて進めて行けば問題なく進めて行けるのです。お手持ちの冷蔵庫に向いている最適な処分方法を見つけて行きましょう。

冷蔵庫は家電リサイクル法の対象家電

リサイクル

家電リサイクル法は2001年から施行され、テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機の4品目は適切にリサイクルを進める家電と決められています。簡単に説明すると、廃棄物を減らし貴重な資源をリサイクルして有効活用するための法律です。

自治体の粗大ゴミでは捨てられません

家電リサイクル法に従って処分しなればならないので、他の家電のように自治体の粗大ゴミとして冷蔵庫を出すことはできません。下表のように消費者には、2つの役割があるためです。消費者と小売店と製造業者が、それぞれの役割を果たすことでリサイクルが成り立つわけですね。

 役割
排出者(消費者)・小売業者へ適切に引き渡す
・リサイクル料金と収集運搬料金の支払いをする
小売業者・販売した対象家電を引き取る
・買い替えの際に対象家電を引き取る
・回収した家電を製造業者へ引渡す
製造業者・引き取った家電を家電リサイクル法に沿ってリサイクルする

冷蔵庫を処分するためには、引き渡しする手続きとリサイクルのするためのお金の負担が求められていることをきちんと理解しておくようにしましょう。

冷蔵庫をリサイクルする処分方法【回収や持込】

冷蔵庫

まず、冷蔵庫を家電リサイクル法に従って回収や持込して進める処分方法を紹介しましょう。

買い替えする家電量販店で回収してもらう

冷蔵庫を買い替えする際に、古い冷蔵庫を回収してもらう方法です。手軽で効率よく処分できるので、便利に利用できます。

  • 費用  リサイクル料金と収集運搬料金
  • 手続き 家電量販店が進めてくれる
  • 手間  買い替えと同時で楽
  • 時間  比較的早い

古い冷蔵庫を購入した家電量販店で回収してもらう

購入店で冷蔵庫の引き取りを依頼できます。買い替えをしないのに引き取りだけを依頼するのは対応してくれないと考えがちではないでしょうか?しかし、家電量販店は販売した家電のリサイクルの申し出を受け付ける義務があるので対応してくれるので問題なく依頼できます。

購入先の店舗がそばに無い場合や無くなっている場合には、家電4品目を取り扱う家電量販店へ回収を依頼できます。

ケーズデンキやエディオンのリサイクル料金は、以下の通りです。

  • 3,740円(170L以下)
  • 4,730円(171L以上)

収集運搬料金は、家電量販店ごとに設定されているのであらかじめホームページで確認しておきましょう。

  • 費用  リサイクル料金と収集運搬料金
  • 手続き 家電量販店が進めてくれる
  • 手間  購入店が分からない時は回収できる
        家電量販店を探す必要がある
  • 時間  比較的早い

指定引取場所は持ち込んで処分する

指定引取場所へ冷蔵庫を持ち込みして処分をします。まず、指定引取場所は一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センターの「指定引取場所検索」で簡単に調べられるので活用してみましょう。

  1. 郵便局でリサイクル料金を振り込む
  2. 指定引取場所の営業費や時間を確かめておく
  3. 家電リサイクル券を冷蔵庫の場合には右側面上部に貼る
  4. 冷蔵庫を指定引取場所へ持ち込んで引き渡す

リサイクル料金を調べるためには、メーカーや容量を確認しておきましょう。容量が分からない時には冷蔵庫内に「定格表示」を見てください。

家電リサイクル券センターのリサイクル料金一覧表(PDF)で冷蔵庫は「大」「小」の判別の仕方も詳しく掲載されています。

  • 費用  リサイクル料金のみで安く済む
  • 手続き 自分で進める
  • 手間  持ち込みの手間や時間がかかる
  • 時間  手続きや調査に時間がかかる

家電リサイクル受付センターに回収してもらう

家電リサイクル受付センターに申し込むと回収してもらえます。(東京23区のみ)

  1. 冷蔵庫のメーカーと容量を確認する
  2. 家電リサイクル受付センターでネット・電話で申し込む
  3. 収集会社と時間や運び出しまで依頼するのかを確認する
  4. 収集日に冷蔵庫を引き渡す
  5. リサイクル料金と収集運搬料金、必要に応じて運び出しの料金も含めて支払いをする

処分する際の費用の目安として参考にしてください。

対象の冷蔵庫リサイクル料金収集運搬料金
冷蔵庫(170L以下)3,740円3,157円
冷蔵庫(170L以上)4,730円3,157円
  • 費用  リサイクル料金と収集運搬料金(場合によっては運び出し料金もかかる)
  • 手続き センターが家電リサイクル券を発行してくれる
  • 手間  収集運搬はしてもらえるが冷蔵庫の運び出しが必要になる
  • 時間  申し込みから収集日までやや時間がかかる

不用品回収業者に回収してもらう

冷蔵庫の処分は、不用品回収業者に依頼することもできます。

冷蔵庫の処分費用は、業者間で違いがあるものの概ね6,000円~10,000円です。同時に依頼する不用品の量によっても費用が変動するので、よりお得なプランを選ぶようにしてみましょう。

他の方法に比べると手間がかからず時間も早く冷蔵庫を処分できるメリットがあります。ただ、初めて依頼する方なら良質な業者を選ぶためには複数社から見積もりを取るなど時間がかかってしまうのも頭に入れておきましょう。

  • 費用  業者ごとに異なるので相場をつかんでおく
  • 手続き 業者がすべて行ってくれる
  • 手間  搬出・運搬の手間が一切かからない
  • 時間  即日対応も可能で早い
エアコン
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冷蔵庫をお得に処分する方法

買取でガッツポーズの女性

冷蔵庫を回収してもらう以外では、売却する方法もあります。よりお得に処分できる選択肢にも、目を向けてみませんか?

リサイクルショップや買取業者で買取してもらう

お伝えしたように、冷蔵庫の処分にはリサイクル料金と収集運搬料金がかかります。料金をかけずに処分するには、リサイクルショップや買取業者で買い取ってもらえばお得に処分できるので検討してみましょう。

買取対象になる冷蔵庫は、以下の条件があります。

  • 大容量のもの
  • 製造から5年以内のもの
  • 国産メーカーのもの
  • きれいな状態のもの
  • 付属品が揃っているもの

条件を満たしている冷蔵庫なら、買取査定を受けてみましょう。上手く行けば、利益が出る可能性も充分あるので試してみる価値があります。

買取業者出張買取出張エリア手数料買取対象外の処分
トレジャーファクトリー指定されたエリア無料不可
家電高く売れるドットコム全国対応無料記載なし
ReRe全国対応無料記載なし

ネットオークションやフリマアプリで売る

冷蔵庫は、ネットオークションやフリマアプリでも取り引きが行われています。自分の希望する価格で出品してみたい場合には、試してみる価値があるでしょう。

ただ、冷蔵庫の言う性質上、発送方法や送料の負担についても考慮した上で出品する必要があります。

買取業者で査定額が安かった場合でも、個人的な取り引きでお得に売れる可能性もあるでしょう。

ネット掲示板で売る・譲る

配送の手間や費用もかなりかかってしまうのが、面倒という方にはネット掲示板のジモティーが便利です。直接、引き渡すので手間がかかりません。譲る場合でも、リサイクル料金を負担しなくても済むのでお得に処分ができます。

  • 費用  買取してもらえばお金になる
  • 手続き 買取申し込みや出品の手続きが必要になる
  • 手間  配送や梱包の手間や取引の手間がかかる
  • 時間  出品の場合は時間がかかる 
        売れないこともある
        (※ 売る場合のすべての方法のポイントです)

冷蔵庫の処分前後の注意点

注意喚起で指差しする女性

冷蔵庫の処分に関して注意点がいくつかあります。処分をする際には意識した上で進めていくようにしましょう。

無許可の不用品回収業者に依頼しない

お伝えしたように、冷蔵庫を不用品回収業者に回収してもらう際には業者を見極めるための調査が必要です。廃棄物処理法の許可を取っていない業者にうっかり依頼してしまうと不適切な処理をされてしまい、環境汚染につながってしまいます。

違法営業している業者は、空き地で回収したり町中を大音量で巡回したりしていることが多く、実態がはっきりしません。「無料回収」という言葉に騙されて冷蔵庫を積み込んでから追加請求があるケースもあるので、絶対に依頼をしないようにしましょう。

業者の対応で不審に思った場合には消費者ホットライン「188」(局番なし)へ問い合わせを!

比較的新しいなら廃棄の前に年式を確認する

新しい冷蔵庫を持っている場合には、まず年式を確かめておきましょう。お伝えしたように製造から5年以内の機種なら売れる可能性があります。買取対象となっていることを知らないと、リサイクル回収を依頼するようになり損をしてしまうことにもなりかねません。

特に冷蔵庫は、大型家電であり重量もあることから自分で買取業者を見つけるのは難しいのではないかと思い込んでいる消費者も少なくないのです。

家電リサイクル券の控えを保管しておく

売却や譲渡以外で、冷蔵庫をリサイクル回収してもらう際には家電リサイクル券の控えが渡されます。家電リサイクル法に従って適切に処理していることを示す証明になるので、控えを保管しておくようにしてください。

家電リサイクル券の控えに記載されている番号で、リサイクルのためにメーカーに届いているかが確認できる!


お伝えしたように冷蔵庫の処分をする際には、リサイクル回収や持込以外の売却する方法もあります。せっかくならお得に処分できるチャンスを活かしましょう。また、廃棄する際には貴重な資源を有効活用するためにも家電リサイクル法の手順に従って処分を進めていきましょう。