処分しそびれた洗濯機、家族の人数が変わり不要になった洗濯機など処分に困ることがありませんか?洗濯機は、テレビ・冷蔵庫・エアコンと同じく家電リサイクル法の対象品目なので、粗大ゴミで出すわけにも行きません。法律に従って処分する方法や負担すべき費用、手続き、回収、持ち込みを詳しくまとめてみました。
- 洗濯機の処分はリサイクル料金と収集運搬料金が必要!
- 洗濯機を適切に回収・買取で処分する方法!
- 「無料回収」の業者に依頼するリスク!
この記事を読んでもらうと、洗濯機の処分やかかる料金が詳しく分かります。洗濯機の状態やご自身の環境にあった処分方法を見つけるために、各処分方法の料金・手続き・手間などをまとめてみました。処分方法にはそれぞれ特徴があるのでまずは目を通していただいた上で、比較をしてみてください。
洗濯機は家電リサイクル対象家電
家電リサイクル法の対象家電となっているので、洗濯機はルールに従って処分をしなければなりません。家電リサイクル法という言葉を知っていても、実際に洗濯機を処分する手順や費用は詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?
洗濯機の他、エアコン・テレビ・冷蔵庫の対象家電には貴重な資源が使われています。家電リサイクル法は、資源を有効にリサイクルし環境を守ることや廃棄物の減量を目指すことをメーカー・小売店・消費者にもそれぞれ役割を求めている法律です。
リサイクル料金と収集運搬料金を支払う
従って、洗濯機をリサイクル処分するときにはリサイクル料金と収集運搬料金を支払わなくてはなりません。洗濯機のリサイクル料金は、メーカーごとに確認をしましょう。シャープやパナソニック・日立・三菱といったメーカーでは、2,530円です。家電リサイクル券システムリサイクル料金一覧表で確認してみましょう。
また、収集運搬料金は小売業者によって違いがあります。
洗濯機の適切な処分方法
洗濯機を適切に処分するための方法は、以下の7つがあります。
買い替え時に家電量販店に引き取ってもらう
手っ取り早く利用できるのは、買い替え時に販売店で不要な洗濯機を引き取ってもらう方法です。家電販売店には、消費者の引き取りの求めに応じる義務があると家電リサイクル法で決められているので安心して利用できます。リサイクル料金と収集運搬料金は、家電量販店で支払いをするので手間もほとんどかかりません。
- 買い替えを控えている方におすすめ!
購入店で引き取ってもらう
古い洗濯機の購入店で引き取りを依頼することも可能です。消費者にとれば、何も電化製品を購入しないのに引き取りだけは依頼しにくいと考えがちですが、家電販売店は、かつて自社が販売した対象家電の引き取り義務もあります。
ですから、販売店や家電量販店への引き取りの依頼は心配することなく利用できるのです。
- 購入店が分かり最寄りにある方におすすめ!
リサイクル料金と収集運搬料金は、販売店や家電量販店が引き取りの際に支払います。買い替え時と引き取りのみの時に家電量販店によって収集運搬料金が異なるので、あらかじめ確かめておきましょう。
指定引取場所へ自分で持ち込む
洗濯機を指定引取場所に持ち込んで処分することもできます。指定引取場所は、家電リサイクル券センターの指定引取場所検索が便利です。
この方法の場合には、前もって郵便局で家電リサイクル券が準備されているので必要事項を記入しリサイクル料金を支払いしておく必要があります。
その後、家電リサイクル券を持ってして指定引取場所に古い洗濯機を持ち込みすれば、処分が完了します。
- 安い費用で処分したい方におすすめ!
自治体に回収業者を紹介してもらう
購入店が閉店したり、買い替えの予定もなかったりするなどの理由で利用できない時には、自治体に回収業者を教えてもらうこともできます。一般的には、家電リサイクル法による正しい処分の方法を案内してくれますが、自治体によっては回収可能な協力店を紹介してもらえます。また、自治体が提携している業者を紹介もしてもらえるので、処分に困った時にはまず問い合わせしてみましょう。
- 販売店の引き取りが利用しづらい事情がある方におすすめ!
不用品回収業者に依頼する
その他、不用品回収業者に依頼することもできます。家電リサイクル券の手続きが面倒、簡単に処分をしたい、洗濯機の処分を急ぎたいなどの理由がある方には、不用品回収業者は心強い存在になるでしょう。
即日対応も可能で、重い洗濯機を運び出す必要もありません。料金は、業者によって設定がさまざまです。業者が、家電リサイクル料金の発行も行ってくれるため記入の心配をする必要はないでしょう。
違法業者を利用すると、追加請求や不法投棄などのトラブルが発生してしまう可能性があるので注意をしておかなくてはなりません。
- 一般廃棄物処理業の許可があるか?
- 見積もりを取ってから依頼する
- 無料回収の業者に依頼しない
業者を見極めるためには、事前にホームページの内容や口コミなどを確認して複数社を比較してみるのが賢明です。
- 手間をかけず早く処分したい方におすすめ!
リサイクルショップや買取業者に売る
比較的新しく状態の良い洗濯機なら、リサイクル回収ではなくリサイクルショップや買取業者に売却する方法も選べます。
- 年式
- メーカー
- 機種・容量
- 付属品の有無
- 変色や色あせ・錆・破損の有無
- 使用環境(屋外・室内)
査定に必要な点を確かめておくと、ネットでの査定も進めやすくなるでしょう。原則、スムーズに売れやすいのは製造から5年以内の洗濯機と考えておいてください。
重い洗濯機でも出張買取で業者が来てくれるので、安心して依頼できます。
- 事前にフォームから申込をする
- 洗濯機の査定を受ける
- 納得が行けばその場で買取が成立し支払いしてもらえる
- 買取された洗濯機を運び出してもらう
たとえば、人気が高いのはハードオフグループでは全国で1点からでも出張買取の依頼ができます。ただし、買取対象は製造から7年以内の洗濯機です。同じく全国で対応可能なセカンドストリートは、家電製品は製造から10年以内であれば買取対象です。
- 状態の良い洗濯機をお得に処分したい方におすすめ!
オークションやフリマアプリで出品してみる
リサイクルショップや買取業者で思うような査定額がつかない場合には、自分でオークションやフリマアプリで出品してみる方法があります。買取業者などを通じて売るよりも、取引が成立するまでに時間も手間もかかるのがネックです。しかし、上手く取引が成立すればリサイクル料金や収集運搬料金をかけずに処分できるというメリットがあります。
- オークションやフリマアプリの扱いに慣れている方におすすめ!
無料回収の業者に依頼するリスク
街を巡回している回収業者のトラックを見かけたことがありませんか?「無料回収」という宣伝文句なので「無料回収してくれるのなら、聞いてみようかしら?」と思う気持ちもあるでしょう。
違法営業だとトラブルの可能性がある
家庭から使用済みの家電を引き取ることが可能なのは、一般廃棄物処理業の許可を持っている業者だけです。「無料回収」で営業している業者の中には、違法営業している業者もいるので注意が必要です。
- 回収後に家電を不法投棄される
- 適切な処理が行われる
- 後から高額な費用を請求される
違法営業の場合には、このようなトラブルに見舞われる可能性もあるので依頼をしないようにしましょう。
環境省の「無許可」の回収業者を利用しないでくださいのページで詳しい注意点が紹介されています。
買取可能な洗濯機ならお得に処分を
年々、洗濯機は優れた機能が搭載されているため、壊れるよりも前に賢く買い替えする方も少なくありません。みすみすリサイクル回収をしてもらうのに費用をかけるよりも、買取してもらえるものならまずは査定を受けてみましょう。買取金額を次の洗濯機の購入費に充てる計画も立てられますね。
買取されやすい洗濯機
家庭用の洗濯機で買取条件を確実に満たすのは、製造から5年以内の国産メーカーです。日立・パナソニック・東芝などの洗濯機なら買取査定を受けてみる価値が十分あります。特に、付属品がそろっていて大容量の洗濯機は、リサイクルショップや買取業者としても需要が高いので買取査定額も期待できます。
年式が新しい洗濯機の方が高い査定額が出る傾向があるので、不要になったらできるだけ早く査定を受けるのがおすすめです。単身者向けの洗濯機なら2~3月に、家族向けの洗濯機なら7~8月に需要が高まるので、その時期を見逃さないようにしましょう。
洗濯機の処分は状況や環境に合っている方法で
洗濯機の処分は、リサイクル回収以外にも状態が良いものならお得に売却して処分ができます。どんな方にどの方法が向いているかのアドバイスもお伝えしましたので、ぜひ参考にしてみてください。洗濯機の状態やご自身の環境から、できるだけ相応しい方法で処分を進めてみましょう。