処分方法

不要になった車の処分!廃車手続き、費用はいくら?買取は可能?

処分したい車

高齢になって免許を返納したり、サブカーがあるため車が不要になったりといろいろな事情がある時には、そろそろ車の処分を考えてみましょう。保有し続けているだけでも車には維持費がかかってしまいます。
車に乗り続けている方は、その都度、下取りをして買い替えしているため、初めての廃車は手続きや費用も分からないという方も多いのではないでしょうか?

この記事で分かること!
  • 車の処分方法
  • 廃車の手続きは難しい?
  • 廃車買取業者への依頼と自分で廃車はどちらがお得か?

この記事を読んでもらうと、不要になった車の処分方法がわかります。廃車の手続き方法や費用についても詳しくまとめてみました。車を売却する時のお得な買取業者の利用方法も解説しています。

車の処分方法

青空に車のイメージ

不要になった車の処分方法は、以下の通り3つあります。

廃車にする

不要になったからといってただちに廃車にしてしまうのは、おすすめできません。しかし、中古買取で査定額がつかないほどの状態であれば、廃車にするほかはありません。また、不幸にして事故を起こしたり遭ったりすると廃車を余儀なくされます。

廃車にする方法は、自分で行う場合と専門業者に依頼する場合があります。この後、廃車の手続きと費用を紹介しているので参考にしてください。

買取業者に売却する

廃車の選択肢を選ぶ前に、まずは、中古買取業者に売却を検討してみましょう。買い替えの際に下取りがいくらになるかを意識した上で、新車や中古車を購入するのが普通ですね。ディーラーから「年式が落ちる前や車検前に、下取りをする方が断然お得ですよ。」と買い替えを勧められることも良くあります。

買取対象になる車の条件は、以下の通りです。

  • 年式が新しい
  • 走行距離が短い
  • 車のコンディションが良い

年式は新しいほど高く売れるのですが、10年を超えてしまうと多くの場合は、買取されなくなります。また、走行距離の目安としては10万キロを超えると買取されにくくなるので注意が必要です。

実際に、査定を受けるには中古車販売のほかネットの一括査定などがあります。買取店へ出向く時間が無い場合や手間をかけたくない場合には、一括査定サイトが便利です。ただ、一括査定サイトを利用するとメールや電話が多くなるのは心得ておくと良いです。

逆に、中古車販売店で査定を受ける場合には、査定額の提示に納得が行けば楽に完了できます。気になる方は、最寄りの中古車販売店をいくつか巡る方法を取ってみましょう。処分を目的としているため、車種や年式、走行機距離によって多少の違いがある程度でどこの買取価格も大差ないケースが多くなっています。

  • 信頼のある中古車販売店を見つけるのが大事!

知り合いに譲渡する

不要になった車でも問題なく走行できるものであれば、買取以外では譲渡という方法もあります。友人や知人、身内へ無料または有料で譲るのは、手続きが煩雑なのかも気になるところでしょう。

譲渡をするには、以下の7つの必要書類を揃える必要があります。

  • 譲渡申請書
  • 手数料納付書
  • 自動車検査証
  • 印鑑証明書
  • 譲渡証明書
  • 印鑑
  • 代理申請の場合は委任状

国土交通省の自動車を売買等により譲渡、譲受する場合(移転登録)を参考にしてください。

必要書類を準備して陸運支局へ行き、名義変更を行います。また、任意保険の名義変更も行いましょう。

譲渡の手続きは、双方で書類を準備したり手続きに出向いたりする必要があります。譲渡する相手と譲渡する相手の双方が、こうした手続きのやり方を事前に把握しておかないと、書類が揃わないことや譲渡に時間がかかることも考えられるでしょう。

  • 譲渡を決める時には手続きの方法を双方で理解した上で!
  • 時間や手間がかかることもある!

廃車の手続きと費用

運輸支局

買取査定がつかない状態の車だと、廃車にする選択肢を選ばざるを得ませんが、手続きの方法とかかる費用について説明します。

廃車に必要な手続き

廃車手続きには、「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の2つがあります。一時的な使用を中止する場合は後者を、永久的にその車に乗ることもない場合には前者を選びます。

今回は、「永久抹消登録」の手続きを見ていきましょう。

  1. 必要書類や永久抹消に必要な費用、管轄の運輸支局を調べておきます。
  2. 解体業者に解体を依頼もしましょう。ナンバープレートが後ほど必要になるので保管しておくのを忘れないようにしてください。
  3. その後、運輸局で必要書類「抹消登録申請書」と「手数料納付書」を作成し提出します。
  4. ナンバープレートの返納も同時に行います。
  5. 準備した書類と記入した書類一式を提出します。
  6. 運輸支局内にある自動車税事務所で永久抹消の申告を済ませると、後日、自動車税が月割りで還付されます。

国土交通省の全国の運輸支局などのご案内から管轄の支局を見つけられます。

廃車にかかる費用

廃車にする方法は、自分で行う方法以外では廃車専門の買取業者を利用する方法があります。

自分で廃車手続きをする場合には、以下の3つの費用が必要です。

  • 申請書類の費用
  • 自動車リサイクル料(軽自動車 8,000円・普通自動車 10,000円が相場)※自動車リサイクルシステムで調べられます
  • 解体費用(相場は1~2万円)

車が走行できない状態なら、レッカー代(相場は10,000円)もかかって来ます。申請手続きの多くは、自分で行う方が割安という先入観がありますが専門業者に任せる方が安くなるケースもあるので充分検討して廃車を行いましょう。

  • 自分で廃車手続きをするのは費用や手間の問題がある!
たくさんの廃タイヤ
もう困らないタイヤの処分!捨てるタイミングと費用・買取のポイント 車を買い替えしたら予備のタイヤが残ってしまったり、好みのタイヤを購入したら純正品のタイヤが不要になったりしてしまっている家庭も多いので...

お得に廃車できるのはどこ?

車と電卓と現金

自分で廃車手続きをする以外では、ディーラーや中古車販売店の他、廃車買取業者を利用する方法もあります。

ディーラー・中古車販売店の場合

当然ですが、ディーラーや中古車販売店では新車や中古車の販売が専門ですので、廃車については外注する場合もあるのでその分も加わり割高になります。

廃車手続きの手数料や車の解体費用、引き取り費用を合算すると30,000~70,000円ほどかかる計算です。

廃車買取業者の場合

一方、廃車買取業者の場合には、多くの業者は無料で引き受けてくれます。中古車買取で値のつかない車なのに、どうして無料で引き受けてくれるのかという疑問を持つのも当然ですね。場合によっては、廃車であっても買取してもらえるケースもあります。

  • 車のパーツを販売する
  • 鉄やアルミなど貴金属資源で販売する
  • 海外へ日本車を輸出する

廃車買取業者と一口に言っても、運営している母体はさまざまです。

  • 解体業者
  • リサイクル業者の協同組合
  • 仲介業者

業者次第で、サービス内容が異なる点もあるので注意をしてください。たとえば、引き取りサービスや廃車の手続きサービスの代行ができないケースもあります。

  • 引き取りサービスがあるのか?
  • 地域差なく利用できる加盟店や取引先があるか?
  • 書類手続きの代行をしてもらえるか?
  • 鉄相場の買取査定に応じているか?

よりお得に廃車買取業者を利用するためにも、上記の点もあらかじめ調べておくようにしましょう。

さまざまな廃車買取業者が参入していますが、実績が多数あるおすすめの廃車買取業者を紹介しておきます。

廃車買取業者特徴
廃車王国内唯一の経済産業大臣認可 全国に150店舗
ハイシャル0円以上の買取保証 年中無休で対応
カーネクスト0円以上の買取保証 全国対応・年中無休

不要になった車を処分するメリット

メリットとデメリット

あまり車に乗る必要が無くなったり複数台あるため乗らなくなったりなど、車を処分したいと思ってもなかなか決心がつかないことが多いのではないでしょうか?車は不要になったら処分をすればメリットがいろいろとあります。

自動車税や自賠責保険料の還付

自動車税は、毎年5月に1年分を納付します。納付後、廃車にすると残りの月数分の自動車税は還付される仕組みです。たとえば、年額で35,000円の自動車税を納めて、8月に抹消登録をすると2900円/月なので7か月分の20,300円が還付されます。

一方、軽自動車を抹消登録した場合には、還付はありません。もし、春ごろに廃車の計画があるなら3月までに済ませておけば、4月1日に所有者ではなくなるため支払わなくて済みます。

同じように、自賠責保険料の還付も受けられます。

  • 自賠責保険証明書
  • 廃車を証明する公的書類
  • 印鑑
  • 還付先の口座情報が分かるもの

保険会社のサポートや営業店でも手続きができ、早いところなら10日前後で還付されます。

点検・車検など維持費が不要になる

当然ですが、点検や車検などの維持費が不要になります。不要な車でも「車検を受けたのでまだ持っていようか?」と思うこともあるでしょう。乗らずに置き続けることで、メンテナンスがかかるケースも多くなります。良くあるのがバッテリー上がりです。駐車場料金を払い続けているなら、なおさらその分の出費は無駄になってしまいますね。

手間をかけずにお得に車を処分しよう

手に載せたミニキュアの車

やはり、車は他の不用品と同じように不要になったらできるだけ早い段階で手放す方が得策です。中古買取査定を受けるにしても、先延ばしにしているとすぐに半年程度は過ぎてしまいます。思い立った時に処分を計画する方が、メリットもあることが分かりました。

車のコンディションを確かめた上で、売却、譲渡、廃車の中から一番相応しい方法を見つけてください。廃車にするには、専門業者に任せると面倒な手続きも時間もあまりかからずおすすめです。