ポストにときどき不用品回収のチラシが入っていますよね。不用品を捨てたいときにチラシが入っていると「自分で業者を調べるのは大変だから、このチラシの業者に頼んでしまおうかな?」と思ってしまいがちです。しかし、実は、不用品回収のチラシには注意しなければならないのです。今回は、チラシで知った不用品回収業者を利用する際の注意点についてご紹介します。
不用品回収のチラシを完全に信用するのは危険
不用品を捨てたいと思っているとき、ポストに不用品回収のチラシが入っていたら、ついそのまま回収依頼をしてしまいそうになります。
しかし、チラシが入っていたからとよく調べないままその業者を利用するのは危険です。実は、不用品回収業者には悪質な業者がおり、トラブルが起きてしまうことがあるからです。
もちろん、その業者が優良業者である可能性もあります。ですから「チラシを配る業者=悪質な業者」というわけではありません。しかし、業者を利用する前には、本当にその業者を選んで大丈夫なのか、いくつかチェックをしなければならないのです。
不用品回収業者とトラブルを起こさないため4のつのポイント
チラシの業者を利用したいと思ったら、まずはその業者とトラブルを起こさないために、以下の4つについて調べましょう。
登記済みの業者なのか調べる
まずは、その業者が登記済みであるかを調べましょう。チラシには、業者の住所が書いてあるはずです。書いていなければ、その時点で悪質な業者であると判断してよいでしょう。
登記がしてあるかどうかは、国税庁のサイトで調べることができます。
こちらのサイトで、チラシに掲載されている住所などを入力し、登記済みの会社なのかどうかチェックしましょう。
一般廃棄物収集運搬業許可が取得済みか調べる
登記がしてあるとともに「一般廃棄物収集運搬業許可」も取得済であれば、不用品回収業者としては安全です。こちらの許可は、自治体から不用品を回収する業務をしてよいと認可された場合にもらえます。
取得している場合チラシに明記してあるはずですので、登記だけではなく「一般廃棄物収集運搬業許可」が取得済みかどうかも見て、会社としてしっかりしているところなのかチェックしましょう。
見積をしてもらう
登記と一般廃棄物収集運搬業許可があり、会社としてしっかりしているとしても、まだ油断はできません。悪質な業者は高額な料金を請求してくるからです。
ほとんどの業者は、無料見積サービスを行っています。チラシの業者に頼みたい場合でも、一社だけではなく最低でも三社に見積依頼をするのが理想ですが、時間がないなどの理由で、複数の業者に見積依頼ができないとしても、依頼したい業者には必ず見積を取ってもらってください。
その際、電話で済ませるのではなく、実際に作業員に自宅に来てもらい、不用品の状態や量を確認してから見積をしてもらいましょう。電話だけでは、正確な見積をすることはできません。
料金体系を確認する
見積をしてもらうときには、料金体系についても必ず確認しましょう。チラシには料金体系が書いていない場合がありますので、必ず業者に聞いて確認する必要があります。不用品回収の料金には、回収費以外にもさまざまな料金がかかる場合があるからです。
業者によって、また不用品の量によっても料金は変わってきます。見積を取ってもらったら、必ずその内訳を確認しましょう。料金の額や、どのような料金を請求するかなどは業者が自ら決めていますので、確認しないと何の料金が請求されているのかわかりません。
ただ不用品の回収費だけを請求してくる業者もいますが、例えば、処分費用、ガソリン代、運搬料、作業代、作業員の人件費など細かい内訳にして請求する業者もいます。
また、中には、さまざまなオプションを付けて料金を高くしようとする業者もいます。余計なオプションが付いていたら、見積の段階で必ず断りましょう。そして、見積と当日かかる費用に大差がないかも確認しましょう。悪質な業者は、見積時には聞いていない費用を作業当日に付け足し、金額をつり上げてくるからです。
悪質な不用品回収業者を選ばないための3つのポイント
チラシの業者が悪質な業者かどうか、簡単にチェックできる3つの項目があります。以下の3つに注意してみましょう。
「無料」と宣伝するところは選ばない
チラシに「無料回収」など「無料」という言葉が書いてあったら、その時点でその業者を利用するのはやめましょう。
チラシでは「回収は無料」と宣伝しておきながら、実際には「運搬費がかかる」「人件費がかかる」などと言い、高額な料金を請求される可能性が高いと言えます。実際にもそのようなトラブルが起こっています。
また、無料で回収してもらうことが出来ても、そのような業者は不用品の利用できる部分だけを取り出し、利用できない部分は不法投棄するなど、違法なことをしている可能性が高いのです。
いずれにしても、回収が無料ということはありえないと考えておきましょう。
見積している時点で不審な点があったら断る
実際に見積をしてもらっているときに、少しでも不審な点があったらその業者の利用はやめた方がいいでしょう。
例えば、
- チラシを見て電話をした際に電話だけで見積額を確定させる
- 自宅で見積をする際に不用品の状態や量をしっかりチェックしない
- 見積の内訳を聞いても答えてくれない
などです。このような場合、作業当日に見積額よりもはるかに高額な料金を請求される可能性が高いと言えます。
トラックで巡回している業者は選ばない
チラシの業者がトラックで街を巡回しながら不用品を回収しているタイプだった場合も、利用はやめた方がよいでしょう。
このようなタイプの業者はトラブルが多く報告されています。
- 高額な料金を請求される
- 他に不用品がないかしつこく聞かれる
- 勝手に倉庫などを物色される
- リサイクル料がかからない品物にもリサイクル料を請求する
などのトラブルが起こっているのです。トラックで巡回している業者全てがこのような悪質な業者とは言えませんが、トラブルが起きてからでは遅いですので、利用は避けた方が無難です。
まとめ
チラシで知った不用品回収業者を利用する際に気を付けるべき点について解説しました。チラシだけでは、その業者が安全かどうかはわかりません。その業者を利用する前に、自分で安全な業者がどうか調べることが重要です。
もちろん、チラシを配っている業者の中にも安全な業者はいますので、今回ご紹介したような悪質な業者の特徴には当てはまらず、安心して利用できることがわかったら、回収を依頼するのがよいでしょう。