引越しや部屋の模様替えなどの際、いらなくなったものを回収してくれる不用品回収業者。便利な一方で、回収費用をぼったくられるのではないかと不安になる方もいるのではないでしょうか。実際に不用品回収業者の中には回収費用をぼったくるところがあり、トラブルになることがあります。そこで、今回は不用品回収でぼったくられないために気を付けることは何なのかご紹介します。
不用品回収業者にぼったくられたケースとは?
不用品回収業者とのトラブルは度々あります。その代表的なものが「ぼったくられる」、つまり高額な料金を請求されるということです。
いったいどのようなケースがあるのでしょうか。
電話で見積を取り、当日高額の費用を請求する
ぼったくられるケースで多いのが「電話で見積をした」というケースです。業者に電話をしたときに言われた金額と、回収日当日に請求された金額が全く違い、電話での見積よりも数倍高く請求されてしまったというケースがあります。最悪の場合、数十万円を請求されたという人もいます。
回収の見積は、実際に不用品を見なければ正しい料金が把握できません。そのため、大半の業者は実際にお客さんの家を訪れて不用品を見て見積をします。電話だけで見積をする業者は怪しいと思った方がよいでしょう。
さまざまなオプションを勝手に付ける
こちらはただ回収を頼んだだけなのに、さまざまなオプションを付けて料金をかさまししてこようとする業者もいます。
例えば「リサイクルを頼んでいないのにリサイクル料を請求してくる」「作業員の数を多くして人件費を請求してくる」などです。
無料だとうたっていても、さまざまな料金を請求する
「回収無料」と宣伝していたから頼んだのに、実は有料だったというケースもあります。そのような業者は「回収は無料だけど運搬は有料」「これは無料では回収できない品目だ」などと言い、料金を請求してきます。
あとでも詳しく述べますが、無料で回収をしようとする業者は悪質な業者である可能性が高いと言えます。不用品回収は基本的に有料です。無料での回収はありえないことを知っておきましょう。
悪質な不用品回収業者に騙されないために気を付けることは?
悪質な不用品回収業者にあたってしまい、騙されて高額な料金を支払うはめにならないためには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
最低でも3社から見積を取ってもらおう
不用品を回収してもらいたいと思ったら、最低でも3社の不用品回収業者に見積を頼みましょう。3社に頼めば、だいたいの平均的な費用がわかります。そして3社の中で一番安い業者に頼めばよいのです。
また、見積を取ってもらうときには、必ず自宅に来てもらい、不用品を実際に確認してもらいましょう。電話で伝えようとしても正確な大きさや商品の状態などはわかりません。電話のみでの見積はトラブルの元ですので、見積は必ず自宅まで出張見積をしてくれる業者を選びましょう。
見積が無料のところを選ぼう
大半の業者は、回収の見積を無料で行っています。そして、見積の結果金額に納得がいかなかった場合は回収をキャンセルすることができます。
見積が有料だったり、回収を断ると怒りだしたりするような業者は悪質な業者であると言えます。見積の際の業者の態度は、業者が悪質かどうかを見極められる要素の一つなのです。
無料回収を行っているところは避けよう
見積は無料のところを選ぶ方がよいのですが、回収を無料で行っている業者は避けましょう。回収を無料で行っている業者は、不良品回収に必要な一般廃棄物処理業許可を持っていない場合が多いのです。
そして、そのような業者は、回収したものから使える部品だけを取り出して海外に輸出し、残ったいらないものは不法投棄することが多いと言われています。
回収には、基本的に料金がかかるものと思っておきましょう。
不用品回収について知識を持っておこう
不用品回収でよくあるトラブルが、「電話で問い合わせたときと違う」というものです。例えば、「電話では何も言われなかったのに、当日いきなりリサイクル料を請求された」と言うケースがあります。
しかし、このような場合、必ずしも業者がぼったくっているとは言い切れません。テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの4品目は、リサイクルする際にリサイクル料を支払うことが法律で定められているからです。
ただ、リサイクル料だと言いながら、法律で定められている額以上のリサイクル料を請求してくればぼったくりだと言えます。不用品回収について正しい知識を持っていれば、避けられるトラブルがあるのです。ネットであらかじめ基本的な知識を得ておきましょう。
優良な不用品回収業者を選ぶコツは?
ここまで、悪質な不用品回収業者について解説してきました。不用品回収にマイナスなイメージを持った方もいるかもしれませんが、もちろん不用品回収業者は優良な業者の方が多いですから、不用品回収業者の利用を避ける必要はありません。
それでは、どのような業者が優良なのか、見極めるポイントをご紹介します。
古物商許可証、一般廃棄物処理業許可を持っているところを選ぼう
不用品回収をするには、自治体から一般廃棄物処理業許可をもらっていなければなりません。また、回収するものを買取するには、古物商許可証を持っている必要があります。
これらを持っていないにもかかわらず、回収をしたり買取をしたりする業者は違法業者です。多くの不用品回収業者はHPに一般廃棄物処理業許可や古物商許可証を持っていることを明記しています。あらかじめHPでこれらの許可を持っているか確認しておきましょう。
電話で見積金額を断言しないところを選ぼう
不用品回収の依頼をするときのトラブルで多いのが「電話で聞いた見積額と違う」というものです。電話では、不用品の正しい状態を知ることが出来ませんから、電話での問い合わせでは、本来おおよその見積額しかわかりません。
しかし、電話で「○万円です」というように金額を断言してくる業者は避けた方が無難です。このような業者は、回収当日ぼったくるつもりでおり、見積額を適当に言っている可能性があるからです。
見積が丁寧なところを選ぼう
自宅に来てもらい、実際に業者が見積をしている様子もチェックしましょう。不用品全てを念入りにチェックしている業者はよい業者であると言えます。反対に、さらっと見ただけで見積を終わらせてしまう業者の場合は、当日請求される費用が見積額より高くなってしまう恐れがあります。
口コミが好評なところを選ぼう
業者を選ぶ際には、インターネットでの口コミが好評なところを選びましょう。口コミサイトでは、業者の対応や金額など、実際にその業者を使ってみてよかった点・悪かった点が書かれています。口コミがない業者は、あまり利用されていない可能性が高いですので、どのような業者か実際に利用してみないとわかりません。なるべく口コミがあり、評価も高い業者を選ぶようにしましょう。
まとめ
不用品回収業者に騙され、費用をぼったくられないためにはどうすればよいのかについて解説しました。悪質な不用品回収業者は、あの手この手を使って費用を請求してきます。「時間がない」「揉めたくない」といった理由で、悪質な不用品回収業者が請求する高額な金額を払うことのないように、優良な不用品回収業者を見分けられるようにしておきましょう。