遺品整理で出た遺品は処分するだけでなく、買取できそうな遺品は売るという方法もあります。遺品整理業者は遺品の買取もしているので、作業を依頼したら買取についても相談してみましょう。
遺品整理で出た遺品で業者に高く買取してもらえるのはどんな物か、高値で売る方法も含めて解説していきます。故人の遺品をなるべく廃棄したくない場合に、買取ってもらう選択肢も検討してみてください。
遺品整理業者などに買取してもらえる物とは?
遺品整理で仕分けした遺品を業者に買取してもらえる物は、元々の値段が高めで需要がある品などになります。また、「これ売れるのかな?」と思ってしまうマニアックな物も、遺品整理業者に見てもらうと意外と高値がつく場合があります。
家庭でよくある物で買取可能な遺品
家庭によくある家具家電やパソコン系の物は、原価が高く中古でも購入したい人が多いので遺品整理業者に買取してもらいやすい遺品です。買取相場もブランド品の時計だと、数十万円の値がつきます。
タンス
レトロ調な魅力がある民芸タンスや桐の木で作られた和風タンスは、アンティークな品とした高い人気があります。遺品整理業者での買取相場は幅があり、10,000円~300,000円位です。民芸・和風タンスも色んな種類があるので、それによって買取相場も差が出ます。最も高値がつきそうなタンスは、江戸時代に作られた古い物で保存状態も良い物になります。
家電
発売年数が5年以内の家電で人気のあった物であれば、遺品整理業者に良い値段で買取してもらえます。エアコンの場合の買取相場は製造年3年~5年以内で、15,000円~30,000円位です。
テレビの場合の買取相場も製造年3年~5年以内で、6,000円~45,000円位になります。遺品整理業者に良い値で買取してもらいやすいのは、大手家電メーカーの物で元々の値段が高いと買取相場も高めです。
デジタル機器
定価が高いパソコンやスマホなどのデジタル機器は古い種類だと買取が難しいですが、製造年がそんなに経っていなければ業者での買取が可能です。デジタル機器の買取相場は3,000円~50,000円位で、Apple社の製品だと特に高額買取が期待できます。
貴金属や時計
純金・純銀・宝石が装飾されているアクセサリーなどの貴金属や、ブランド品の時計は遺品の中でも比較的高値がつく物になります。貴金属や時計を遺品整理業者が買取る場合は購入額の1割で、買取相場は30,000円~300,000位です。購入した金額の高さに比例して、買取相場も上がる傾向があります。
着物
大島紬・西陣織・友禅染といった高級な織物が使われていたり、有名な作家により作られている着物は買取相場が10,000円~50,000円位と高値がつきます。あまり織物の材質や作り方が良くない着物だと遺品整理業者に買い取ってもらえませんが、質の良い着物だと大体の業者は良い値段で引き取ってくれます。
少々マニアックな物で高値買取が期待できる遺品
普通には売れなさそうなマニアックな物はコレクターが求めていることがあるので、売りに出すと高額な値段がつくことが多いのです。遺品整理で「売れないかも…」と思う遺品が出てきても、廃棄に回さずに買取に出しましょう。
洋酒・日本酒
高級な洋酒・日本酒の年代物はコレクターには価値があり、洋酒なら買取相場が1,000円~数十万円、日本酒なら買取相場が1,000円~10,000円位になります。どちらかというと洋酒の方が人気が高く、希少な洋酒なら300,000万以上の値がつくことは珍しくありません。
金歯
投資にも使われる金は需要があり最近は相場が上がっているため、金歯も遺品整理業者に高く買取してもらえることがあります。金歯や金の買取相場は高騰している現段階では、24金の1gで6,800円位です。日々金の値段は変わっていますので、状況次第ではさらなる高値がつく可能性があります。
勲章
歴史的に古い勲章があれば美術的価値があるので、高額な買取になると3,000,000円にもなります。勲章は買取相場の底値は300円からと幅があるジャンルですが、市場では出回りにくい等級が高く授与された人が少ない勲章は買取相場も高値がつきやすいです。
仏像・仏具
売りに出して良いのか迷いやすい仏像・仏具は、素材に金や銀が使われているので遺品整理業者によっては買取にも応じています。買取相場は10,000円~50,000円位ですが、作られた年代によって価値が変わる場合もあります。自分で使わないのであれば捨てるよりも、遺品整理業者へ買取に出して欲しい人に使ってもらうのが一番です。
遺品整理で買取ができないか処分費用がかかる遺品
遺品整理で分別した遺品の中には業者でも買取が難しい物や、業者に費用を払い処分を頼まなくてはならない物も出てきます。遺品整理業者に買取を頼んでも、全てを引き取ってもらえるわけではないのです。そこの点は注意するようにしましょう。
買取ができない、処分費用がかかる恐れがある遺品は、次のような物です。
- 製造年が5年以上と古く、現在と安全基準が違い価値のつかない家電
- 表面に大きな傷や汚れがつき、見た目が悪くなった家具
- 壊れていてリサイクルができない物
- 魂が宿るとされる故人の仏壇
遺品整理業者が買取りできる物は、安全に使えて見た目もキレイであることが必要になります。仏壇に関しては魂が宿る神聖な物なので、中古品として売りに出すべき物ではありません。仏像や仏具は引き取る遺品整理業者でも、仏壇だけは買取不可にしているところが多いです。
遺品整理を依頼する費用を買取で抑えるには
遺品整理を業者に依頼すると費用は安くても何万円もかかるので、コストダウンには遺品の買取を利用するのが良いでしょう。依頼費用を抑えるために遺品整理で出た遺品の買取の注意や、高く売るポイントについて紹介いたします。
遺品整理業者の買取だけだと損する可能性がある
遺品整理業者の買取サービスは料金から買取価格を差し引いてくれるので便利ですが、この買取サービスだけで遺品の買取を任せてしまうと損する可能性があります。家電やデジタル機器など家庭によくある物を買取してもらうのは良くても、貴金属やコレクター人気がありそうな物は専門の買取業者と比べると買取相場が低めです。
遺品整理業者には家電などの定番の物の買取をお願いして、他の遺品はもっと高値で買取してくれるところに査定してもらいましょう。
価値のある物は専門の買取業者に売却する
貴金属や着物など価値のある物は、その方面に特化している専門の買取業者に売却すると正しい相場で買取してもらえます。品物にどれ位の価値があるのかプロの目で判断してくれるので、買取相場も市場に応じた金額に設定してくれます。
コレクタ―向けの物はネットオークションに出す
コレクター向けの物は専門の買取業者にお願いするのも手ですが、買取価格を上げるにはネットオークションに出すのがおすすめとなります。コレクター向けの物はあまり出回っていないため、探し求めている人が多いです。ネットオークションに出品すればコレクター同士が競り合い、最終的な落札価格が高額になる場合があります。
ネットオークションは業者に買取してもらうより高く売れるチャンスがあるので、遺品整理業者への費用を払ってもお釣りが出る金額になるかもしれません。
遺品整理で出た物を高く買取してもらうには
遺品整理で出た物を業者などに高く買取してもらうには、売りたい品はどんな物かを証明する書類をつけ状態も良くしておくのが必要です。商品の信頼性や見た目などは、買取にも大きく影響します。
箱や保証書をつけておく
売りたい遺品は購入時になるべく近い状態にしておく方が、買取価格も高くなる傾向があります。品物が入っていた箱や保証書があれば、全部つけて査定に出しましょう。箱や保証書がついていると、品物の信用性も上がり業者も安心して買取できます。
物の状態を良くしておく
売りに出す遺品はキレイに磨いて状態を良くしておき、なるべく傷や汚れがないようにします。見た目が良くないと次の人も買うことを控えるので、遺品整理で買取に出す際にはキレイにしておくことです。
まとめ
遺品整理で出た遺品は元々の定価が高く需要もある家電や貴金属、洋酒などのマニアックな物が業者に高く買取してもらいやすいです。ただし、場合によっては遺品整理業者にも買取できない遺品もあります。
売れる遺品は遺品整理業者・専門の買取業者・ネットオークションなど、買取先を分けて売却する方が遺品整理にかかる費用分の補填ができるのでおすすめです。遺品を高く買取してもらうには、商品の入っていた箱や保証書をつけて査定に出しましょう。