「ふと、電子レンジを捨てるには家電リサイクル法を守らないといけないのでは?」と思ってしまうことがありませんか?テレビやエアコンなど家電リサイクル法の対象品目に該当しているような印象を受けてしまうものです。電子レンジは、どんな方法で処分すればリサイクルの観点からも問題がないのでしょうか?
この記事で分かること!
- 電子レンジの処分は小型家電リサイクル法を守る!
- 電子レンジの処分は自治体で回収可能!その他の処分方法と気になる費用をチェック!
- まだ使える電子レンジを売ろう!高く買い取りしてもらえばなおさらお得
この記事を読んでもらうと、小型家電リサイクル法を守って電子レンジを処分するのは意外に複雑ではないことが分かってもらえます。リサイクル回収だけではなく買取についても詳しく説明していますので、電子レンジの状態に合わせてよりお得な処分方法を実践していきましょう。
電子レンジは小型家電リサイクル法に従って処分しよう
電子レンジを処分は、小型電リサイクルに添った方法で進めなければなりません。小型家電リサイクル法の基本的な内容を説明していきます。
電子レンジは家電リサイクル法の対象ではないのですか?
電子レンジの処分を検討する時、「家電リサイクル法の対象品目ではなかったかな?」と思いを巡らす方もいるでしょう。家電リサイクル法の対象の4品目は、テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機ですのでリサイクル料金を支払って回収してもらわなくてはなりません。しかし、小型家電リサイクル法の対象となっている電子レンジの処分は、事前に手続きをするなどは不要です。ただし、処理にかかる手数料として自治体で定められている料金の支払いが必要な場合もあるので注意をしておいてください。
小型家電リサイクル法に則った処分や注意点
2013年4月に小型家電リサイクル法は制定されました。それ以前は、単にごみとして埋め立てられていました。小型家電には、貴重な有効資源(金・アルミ・銅・レアメタルなど)が含まれているのでリサイクルを推進することが求められるようになったわけです。
電子レンジの他には、パソコン・オーディオ・生活家電・キッチン家電など400品目以上がこの法律の対象なので、家庭にあるほとんどの家電と考えても良いでしょう。
環境省・経済産業省から認定を受けているリネットジャパンリサイクル株式会社のホームページで対象品目一覧を確認できます。
家電リサイクル法は自治体の回収が不可なのに対して、小型家電は小型家電リサイクル法に従い自治体でゴミ回収が可能なのが大きな違いです。
- 公共施設・家電量販店の専用回収ボックスによる回収
- 粗大ゴミや燃えないゴミと同時にピックアップ回収
- ゴミ回収の区分で「小型家電」を設置したステーション回収
自治体の小型家電リサイクル法に添った回収方法は、上記の3つがあります。実際には、自治体ごとで電子レンジの回収方法が異なるので注意をしてください。
電子レンジは、小型家電の中でも大型に分類されるため、2または3の処分方法で進めます。
電子レンジの正しい処分方法と費用
さて、ここからは電子レンジの処分方法と費用を詳しく説明していきましょう。処分方法は主に以下の3つです。
自治体のルールに従って処分する
電子レンジの処分は、自治体ごとにルールが異なり粗大ゴミか燃えないゴミで回収してもらえます。まず、ゴミカレンダーや自治体のホームページで確かめておきましょう。
自治体で粗大ゴミ回収となっている場合
電子レンジの処分が粗大ゴミの対象となっている自治体の場合には、以下の流れで進めていきます。
- 粗大ゴミ受付センターに申し込みをする
- 粗大ゴミ処理券を自治体の指定場所で購入する
- 電子レンジの見えやすい位置に粗大ゴミ処理券を貼付する
- 指定時間内に指定場所へ電子レンジを持っていく
- 費用 400~800円程度
メリット | 市の回収なので信頼がある 業者に依頼するよりも安くて済む |
デメリット | 粗大ゴミ回収日まで待たなければならない |
自治体で燃えないゴミ回収となっている場合
自治体によっては、電子レンジを燃えないゴミとして扱うところもあります。燃えないゴミの収集は月に1~2回となっている自治体もあるので、事前に確かめておきましょう。また、燃えないゴミの日に出す際に指定の袋に入りきれない電子レンジの場合に覆うだけで良いのかも確かめておくが賢明です。
- 費用 無料
メリット | 無料で回収してもらえる |
デメリット | 燃えないゴミの回収日まで待たなければならない |
家電量販店で処分する
自治体の回収以外では、家電量販店で処分してもらえます。大手家電量販店の事例を紹介して行きましょう。
ヤマダ電機で買取または回収
正常に使える電子レンジなら、ヤマダ電機の買取を検討してみましょう。以下の条件をみたしていれば、最大で2,000円で買い取ってもらえます。
- 買取対象 2020年製~2013年製
- 電源コードや付属品が揃っている
- 破損・色褪せ・錆などが見られない
上記条件に満たない電子レンジは、回収も可能です。ただし、店舗へ持込した時の料金ですので訪問回収を希望すると料金が異なります。
- 回収費用 1,000円
メリット | 条件を満たせば買取してもらえる |
デメリット | 回収のみだと自治体の粗大ゴミ回収よりやや割高 |
ケーズデンキで回収または下取り
ケーズデンキでも、電子レンジの回収を依頼できます。ヤマダ電機の回収と同じく訪問回収の場合には別途費用がかかるので注意をしてください。
- 回収費用 2,200円(税込)
ケーズデンキで電子レンジの下取りも可能です。通年で行っているわけではなくキャンペーンの開催時のみに電子レンジを下取りしてもらえるので、タイミングが合えばお得に買い替えできます。ただし、下取りできるのは対象商品の購入が条件となっているため購入希望の商品と必ずしも一致するわけでもありません。
メリット | 自治体の回収では間に合わない時でも店舗へ持ち込める |
デメリット | 自治体の粗大ゴミ回収よりも割高 |
エディオンで回収または下取り
エディオンでの電子レンジの回収は、ヤマダ電機やケーズデンキよりも安く済みます。
- 回収費用 550円(税込)
ただし、電子レンジの回収をしてもらう際には以下の条件を満たすかを確かめておきましょう。
- 縦+横+高さの合計が120cm以下で重さが10kg以下
- 取り外し工事不要で使用できるもの
- 人が一人で運べるもの
エディオンでもケーズデンキと同様に、電子レンジの下取りキャンペーンは不定期で開催されますが、下取りをしてもらうためには対象商品の購入が条件なので注意が必要です。
メリット | 家電量販店の中では費用が最安 |
デメリット | 条件を満たす電子レンジのみ回収 |
不用品回収業者に依頼する
一方、電子レンジを不用品回収業者に依頼して回収してもらうこともできます。自治体の燃えないゴミ回収なら無料で利用できるのですが、指定場所へ運ばなければなりません。不用品回収業者なら、費用はかかりますが出張回収に来てもらえるので負担を気にすることなく処分してもらえるのは何より安心です。
- 費用 1,500~3,000円
電子レンジだけを回収してもらうのではなく、粗大ゴミや不用品をまとめて依頼すると費用をできるだけ安くすることもできます。
メリット | 持ち込む負担がなくなる いつでも都合の良い日に回収してもらえる |
デメリット | ほかの処分方法よりも割高 |
電子レンジを回収ではなく買取りに出す方法
電子レンジをリサイクル回収してもらい処分する方法以外では、買取してもらう方法もあります。まず、手持ちの電子レンジが買取対象になるかどうかはとても気になるところですよね?買取対象になるのかを確かめてから業者を探して行くのがおすすめです。
買取対象になるかどうかのポイント
そもそも買取対象になるのか気になるという方は、以下のポイントを意識してみましょう。
- 正常に作動する
- 傷や汚れが少ない
- 年式が10年未満で新しいものほど買取されやすい
- 高値になりやすい有名メーカー(日立の「ヘルシーシェフ」・シャープの「ヘルシオ」など)
買取価格の相場
買取査定は、電子レンジの機能やメーカー、年式、オーブン機能の有無などで変動します。下記を参考に買取査定額を把握しておくと、買取業者を選ぶ際の判断材料にもなるでしょう。型番や年式は、電子レンジの側面や上部に貼られているシールで確かめられます。
レンジの種類 | 買取査定額 |
オーブン機能なし | 500~1,500円 |
オーブンレンジ | 8,000~10,000円 |
スチームレンジ | 20,000~40,000円 |
高く買い取ってもらうコツ
電子レンジの買取査定額には、上図のように幅があります。少しでも買取業者に高く買い取ってもらうことも可能ですので、コツをご紹介しておきましょう。
取扱説明書や付属品、保証書を揃えておきましょう。電子レンジの場合、グレードが高いものほど多彩なメニューが作れるためそれに応じてレシピ本も多彩な内容です。こちらも揃えておけば、より高い査定額が狙えるのでおすすめです。
電子レンジの年式が同じものであっても、見た目の美しさによって査定額に影響が出て来るため買取前にきれいに掃除をしておくをおすすめします。電子レンジ本体の掃除はもちろんですが、内部は想像以上に汚れているのできれいに掃除を済ませましょう。ペーパーで拭き取ると驚くほど茶色く色がついてしまいます、これは油汚れがついているためです。汚れがひどい場合には、重曹水を入れてレンジで2分程度加熱してそのまま放置してからタオルで拭き取ってみてください。
買取してもらえる人気のあるサービス
不要になった電子レンジを買取してもらえるサービスの一例を紹介します。どの業者も宅配買取が可能なのでどこの住んでいても利用しやすいのが魅力です。電子レンジだけではなく他の家電を合わせて依頼すると査定額がアップする可能性もあるのでおすすめです。
買取業者 | 買取方法 | ポイント |
家電高く売れるドットコム | 宅配・買取・出張 | ほかの家電製品と一緒に売却できる |
トレジャーファクトリー | 宅配・買取・出張 | 買取対象品目が多種多様にある |
買取けんさく君 | 宅配・買取・出張 | 買取査定額が即座に分かり便利 |
まとめ
電子レンジの処分は、小型家電リサイクル法に従って進めなければならないものの、家電リサイクル法のように事前に複雑な手続きが必要でもありません。処分方法の中でどれが利用しやすいのかを見極めて正しくリサイクルを進めていきましょう。
比較的新しい電子レンジなら、処分するのはもったいないものです。今では電子レンジの機能も多彩になってきており、壊れたわけでもないけれど憧れの高機能タイプが欲しいと思う方も少なくありません。また、家族構成や生活スタイルの変化から買い替えすることもよくあります。毎日欠かせないものだからこそ、正しくリサイクル回収をしてもらい貴重な資源を有効利用してもらいたいものですね。