部屋の大掃除や引っ越しなどで不用品が出てしまった場合、処分するのに不用品回収会社を利用すると便利です。その際はできれば費用は安く抑えたいものです。
そこで今回は、安い不用品回収業者の見つけ方について紹介します。さらに、どれくらいの料金であれば安いと言えるのか料金相場についても紹介するので、是非参考にしてください。
安い不用品回収業者を選ぶポイント
不用品回収業者を利用して不用品を処分する際に、より安い料金で回収してくれる業者を選ぶポイントを紹介します。主に以下のことに注目して選ぶようにしましょう。
ホームページをチェック!
まずは、ホームページに料金が明確に提示されているかどうかをチェックしましょう。
不用品の回収にどのくらいの料金がかかるのかきちんと提示してあれば、予算内で依頼することができるのか、予算をオーバーするのかを見定めることができます。
また、複数の業者のホームページをチェックすることは料金を比較できるため、安い業者を選ぶポイントとして重要になります。
このときに、合わせて以下のことも事前にチェックしておくと安心して利用できます。
・回収までの流れ
・会社の所在地や電話番号が記載されているか
・いつ回収に来てもらえるのか
・損害賠償保険に加入しているかどうか
これらのことが記載されている不用品回収業者を選ぶようにしましょう。
料金体系がわかりやすいかチェック!
家電製品や大きな家具などの不用品を処分する際の料金体系がわかりやすいかどうかもチェックしましょう。
このとき、回収作業の前にきちんと提示してくれる業者を選ぶのがポイントです。
料金システムは業者によって異なりますが、一般的に以下のような料金体系となっています。
・トラックのサイズごとに決まった定額パック料金
・サイズや重さによって決まった単価から計算された料金
・基本料金+回収する品目の料金
これらの料金は業者によって異なるため、比較して安い業者を選ぶとよいでしょう。
不用品回収の資格を持っている業者かチェック!
不用品回収の資格を持っている業者かチェックすることも、安い不用品回収業者を選ぶポイントとして重要になってきます。
例えば、街中で「不用品回収無料」と案内しているスピーカーを積んだ不用品回収車を見かけることがあるかと思います。無料なら嬉しいと回収依頼を考えることもあるでしょう。
しかし、この場合の業者は、不用品回収の資格を持たず運営している場合がほとんどです。つまり、違法で不用品の回収をしているということです。
こういった業者は、悪質な場合が多く、無料と言いながらも回収後に高額な料金を請求してくるといったケースも多発しています。
安い不用品回収業者を選ぶには、このような業者にひっかからないということを覚えておくのもポイントの一つです。
不用品回収業者の料金相場
一般的に、不用品回収業者のサービス体系には「積み放題サービス」と「品目ごとの回収サービス」の2つがあり、これらのどちらかを選びます。さらにそれ以外にも必要となる料金もあるので、それぞれの料金の相場について紹介します。
「積み放題サービス」の料金
積み放題サービスは、不良品を定額料金で回収してくれるプランです。料金は基本的にトラックの積載量によって決められています。
不用品回収業者によって料金はさまざまですが、1立方メートルあたり10,000円ほどが相場となっています。
トラックの積載量ごとの料金と間取りは以下のとおりです。
トラックの積載量 | 料金 | 間取り |
軽トラック | 9,800~25,000円 | 押入れ~1K |
2tトラック(平型) | 39,800~45,000円 | 1K~2DK |
2tトラック(箱型) | 60,000~80,000円 | 2DK~ |
不用品の品目やサイズに関係なく料金は一律なので、部屋の大掃除や引っ越しで出た不用品を一気に片付けたい方はこちらのプランがおすすめです。
「品目ごとの回収サービス」の料金
品目ごとの回収サービスは、不用品1点ずつに料金がかかるプランです。このプランには、品目ごとの料金の他に基本料金(ガソリン代や運搬代などを含む)も必要となります。
料金の相場は3,000~5,000円となっていて、不用品の数に関係なく一律でかかってきます。
品目ごとの回収サービスは、不用品が1つしかなくても回収に来てくれます。そのため、自治体の粗大ゴミで回収できなかった場合などには便利なプランです。
品目ごとの料金
不用品回収業者には、品目ごとによって料金がそれぞれ設定されています。
品目ごとの回収サービスを利用する場合、それぞれの料金の相場は以下のようになっています。
・冷蔵庫 170L未満:6,000円~8,000円、170L以上:8,000円~10,000円
・洗濯機 3,000~6,000円
・テレビ ブラウン管テレビ:2,000~5,000円、液晶テレビ:2,500~5,000円
・ベッド 3,000~5,000円
・タンス 2,000~5,000円
・PCモニター 液晶:500~2,000円、CRT:1,000~3,000円
・ノートPC 500~1,000円
・スキー板・スノーボード 1,500円
・ピアノ 10,000円~
ただし、同じ品目であってもサイズや材質などによって料金が変わることもあります。さらに、業者によってもそれぞれ料金が異なる場合があるので、あくまで目安として参考にしてください。
品目以外でかかる料金
品目ごとの回収サービスを利用する場合、先ほど紹介した品目ごとの料金や基本料金以外にかかる費用もあります。その料金の相場は以下のとおりです。
人件費(不用品の分別・屋外への運び出し・車両への積み込みなどの作業費)
・通常の作業:3,000円程度/1時間あたり一人
・重量物を扱う作業:5,000円程度/1時間あたり一人
車両費(車両の手配・ガソリン代を含む費用)
・軽トラック:3,000~4,000円程度
・1tトラック:6,000円程度
・2tトラック:8,000円程度
処分費(廃棄するために必要な費用)
・一般廃棄物:300円前後/10kgあたり
・産業廃棄物:500円前後/10kgあたり
オプション料金
不用品回収業者を利用する際は、必要に応じてオプション料金がかかってくる場合もあります。以下は、よくあるオプション料金の相場です。
・吊り降ろし搬出作業:10,000円~
・人員の追加:6,000円/人
・分別や荷造り:5,000円~
・深夜や早朝指定:5,000円
・マンションなどで階段を使用しての搬出作業:1,000円/1階ごと
・大型家具など不用品の解体作業:1,000円~
・洗濯機やエアコンの固定設置物の取り外し作業:1,000~4,000円
これらの料金が発生する対象かどうかを、回収依頼をする前に確認しておきましょう。
不用品回収業者に安く依頼する方法
不用品回収業者は数多くあり、業者ごとにそれぞれ料金が設定されています。ここでは、業者に少しでも安く依頼する方法を紹介します。これらのポイントを押さえてできるだけ費用を安く済ませましょう。
複数の業者で見積り依頼で比較する
不用品回収業者に安く依頼する方法としては、複数の業者に見積りをしてもらい、比較して安い業者を選ぶのがポイントとなります。
このときに、基本料金や品目ごとの料金、オプションの付け方などをきちんと確認しておきましょう。
見積もり依頼は年中無休で24時間受付けている業者が多く、電話やメールで気軽にできるので積極的に質問してみましょう。
不用品回収業者と交渉する
不用品回収業者と費用の交渉をするのは戸惑うため、実際に交渉したみたという人は少ないです。
しかし、「他の業者に見積もり依頼をしたらこれくらいの料金だった」などと交渉するだけで、業者によってはもしかしたら費用を安くしてくれる場合もあります。
ただし、お互いの信頼関係が大切なので無理な要求をしすぎないように気をつけましょう。
自分で不用品を分別しておく
自分で不用品を分別しておくことで、業者の回収時の手間が省けるため、料金を2割程度抑えることができます。不用品を種類ごとに袋や箱に詰めておくなどで事前に分別しておきましょう。
さらに、自治体の可燃ごみで出せるものは出しておくのも安くするコツの一つです。
例えば、毛布やカーペットなどは、業者に回収してもらうとお金がかかりますが、小さくカットすれば可燃ごみの回収日に出すことが可能です。
不用品の運搬を手伝う
不用品を屋外に運び出しておくなど、運搬を積極的に手伝うことでも費用を抑えることができます。
業者は回収時に、マンションなどで階段を使用しての搬出作業になると、1階ごとに1,000円の階段料金がかかります。そのため、1階まで下ろしておくだけでもこういったオプションが発生しなくなるので、安く依頼することに繋がります。
しかし、あまりにも大きい物や重たい物は無理して運ぶと危険ですので、始めから業者に頼みましょう。
買取対象になる物の準備をしておく
いらないと思っていた不用品の中にも買取対象になる物があります。特に、製造から5年以内の家電製品や比較的きれいな家具、ブランド品などは高額な買取金額が期待できます。
これらの買取りをしてもらえそうなものは、回収料金の合計額からその分の金額を差し引いてくれるため、費用を安くすることができます。
そのため、できるだけ回収前にホコリや汚れを拭き取った状態にしておき、取扱説明書や外箱などもあれば買取金額が上がるので、あらかじめ揃えて準備しておきましょう。
まとめ
今回は、安い不用品回収業者を選ぶポイントなどについて紹介してきました。選ぶ際は、ホームページで料金体系や回収までの流れがきちんと記載されているかどうかをチェックしておくのをおすすめします。
また、回収品を分別しておいたり、不用品の運搬を積極的に手伝ったりすることで、不用品回収の料金を抑えることができます。これらのポイントを押さえて賢く業者を利用しましょう。