故人の遺品整理を業者に依頼する場合には、その前に見積もりをしておくのが普通です。でも遺品整理業者に見積もりをお願いするのは、どうすれば良いか困る人もいるでしょう。
そこで今回は遺品整理業者への見積もりの取り方や、依頼する業者を選ぶ際の注意事項など紹介いたします。
遺品整理業者への見積もりの取り方の基本
遺品整理業者への見積もりの取り方は、まず業者が見積もりしてくれるか、見積もりには費用がいるかなど調べます。前提として遺品整理の見積もりは色々な要素を比較できるように、見積もりを一社のみに見てもらい決めてしまうのは避けましょう。
遺品整理の訪問見積もりに対応の会社をチェック
遺品整理業者に見積もりをしてもらうのなら、実際に故人の自宅に訪問して確認してくれる会社がおすすめです。遺品整理業者に訪問見積もりをお願いできれば、料金や作業内容などでトラブルが起きるリスクが減らせます。遺品整理の依頼を検討する際には、業者が訪問見積もりに対応している会社かチェックしておきます。
遺品整理の見積もりは電話やメールのみの対応では、遺品がどれくらいあるか、作業にあたるスタッフは何人くらい要るのか正確に分かりません。業者が作業現場を見ないままで見積もりし遺品整理の作業をすると、道具やスタッフの人数が足りなくなり現場が混乱しやすくなります。
遺品整理作業がスムーズにいかず作業内容に変更があれば、当初の見積もり金額に追加料金が発生してしまいます。トラブルが起きないように遺品整理の見積もりは、訪問見積もりに対応している会社を選び頼むことです。
遺品整理の見積もりが有料か無料かで決める
遺品整理の訪問見積もりに対応している会社は、それぞれでサービスが有料であったり無料であったりします。遺品整理の見積もりを依頼するかは、最終的に訪問見積もりのサービスにお金がかかるのかどうかで決めましょう。
遺品整理の訪問見積もりに来てもらう業者は、サービスを無料にしている会社に頼むのが適しています。訪問見積もりのサービスを無料にしている会社は、利益重視でない傾向があるので信用できます。
訪問見積もりのサービスを有料にしている会社にも良い業者はいますが、無料サービスにしている業者に決めれば出費を抑えられるメリットもあります。
遺品整理の見積もりは複数の業者に依頼する
遺品整理の料金や作業内容は業者によって違いがあるため、複数の業者に見積もりしてもらうと比較することができます。遺品整理の見積もりを一社だけに依頼すると比較ができないので、見積もりは複数の業者に依頼するようにしてください。
複数の遺品整理業者に見積もりを出してもらうと、料金や作業内容が理想的な良い業者が見つかるチャンスがあります。見積もりを一社にだけにしてもらい正式に依頼してしまうと、損してしまう恐れがあるので最低で二社は見積もりしてもらいましょう。
遺品整理業者に見積もりを依頼する時の注意事項
遺品整理業者に見積もりを依頼する時は、その業者が危なくない相手かチェックするのもトラブル回避に役立ちます。安全な業者かの判断基準は、会社の状態や料金などの点になります。
会社の住所や電話番号があるか
会社のホームページを見れば会社の住所や電話番号がきちんと記載されているものですが、ないのだとしたら疑問を持った方が良いでしょう。会社の住所などの記載がない遺品整理業者は実体が分からないため、見積もりを依頼しないことです。
住所について記載があったとしても短期契約者向けのマンションやアパートが所在地になっていたら、正しく会社として活動しているか怪しいのでおすすめできません。
遺品整理の見積もり料金相場の範囲内か
信用できる遺品整理業者を見分けるコツの一つは、見積もり料金が料金相場の範囲内になっているかです。遺品整理業者が提示する見積もり料金は実際に請求される料金相場に基づく金額ですが、見積もり料金が相場より安すぎる高すぎる会社は要注意となります。
見積もり料金の相場は、次の通りです。
- (間取り) 1R～1DK：30,000円～120,000円
- (間取り) 1LDK～2LDK：70,000円～300,000円
- (間取り) 3DK～4LDK以上：150,000円～600,000円
見積もり料金が相場より上下しすぎる金額の業者は、仕事が雑だったり請求金額を違法に上乗せしてくる場合があります。
依頼について全国対応か地域限定対応なのか
遺品整理業者は作業依頼に対して、全国対応している会社と地域限定対応している会社に分かれます。遺品整理業者がどこの地域からの依頼にも応じてくれるのか、決まった地域しか応じてくれないのか必ずチェックしましょう。
遺品整理の見積もりは全国対応と地域限定対応のどちらの会社が良いか考えると、全国対応の方が依頼しやすいメリットがあるのでおすすめです。
見積もり依頼への返事が早いか
きちんとした遺品整理業者はスタッフ教育制度や顧客フォローの体制が整っているので、窓口を担当するスタッフもしっかりしています。そういったスタッフは遺品整理の見積もりを依頼されたら、当日か2~3日内に早めに返事をしてくれます。
遺品整理の見積もり依頼をして一週間が過ぎても窓口から返事がない場合は、依頼しない方が良い業者と考えて除外しましょう。
遺品整理業者の見積もりにかかる時間と見積もり料金の内訳
遺品整理業者に訪問見積もりしてもらうことになったら、当日はどのくらいの時間がかかるのでしょう。見積もりに必要となる時間や、提示される見積もり料金の内訳について解説いたします。
遺品整理の見積もりは何時間もかからない
遺品整理の見積もりにかかる時間は基本的に1時間前後で、何時間もかかることはありません。ただし、故人の遺品が大量にあったりチェックする部屋が多いと、見積もりにかかる時間が増える場合もあります。
遺品整理業者に見積もりしてもらう際に、気になることがあれば質問しておきましょう。故人の遺品を業者に買取してもらいたければ、見積もりの時に大まかな査定をお願いしておくと作業当日にかかる時間を節約できます。
見積もり料金の内訳は基本料金＋追加費用
遺品整理業者に見積もりをしてもらったら料金が提示されますが、見積書の内容は必ずチェックを忘れないようにしましょう。見積もり料金の内訳は基本料金＋追加費用となるので、基本料金に依頼者が希望したオプションサービス以外の追加費用が勝手に含まれていないか見ておいた方が良いです。
基本料金は作業時間数と人件費で設定され、そこに遺品の廃棄処分費用やリサイクル回収費用が追加されていきます。見積書の内容をよく見ないで作業を任せてしまうと、依頼していないサービスも追加されて請求されるトラブルが起きやすいので危険です。
遺品整理の見積もり料金は安くもできる
遺品整理で提示される見積もり料金は工夫すれば、多少安くすることができます。遺品整理業者が出す見積もり料金を安くするポイントは、主に2つになります。
- 依頼者側が整理できる遺品は片づけて、遺品整理業者に作業してもらう分を減らす
- 遺品整理業者に買取してもらえる遺品は全て頼み、買取分を料金から引いてもらう
依頼者が自分で片づけられる遺品を整理すれば、遺品整理業者に整理してもらう遺品が減り人件費が節約されます。遺品整理業者は買取した分を料金から引いてくれるので、遺品で売れる品数が多くなると料金も抑えられお得です。
まとめ
遺品整理の見積もりの取り方は訪問見積もりを前提に考えて、無料で見積もりに来てくれる会社にお願いします。見積もり依頼は複数の業者に頼んで、料金など比較できるようにするのがおすすめです。
遺品整理業者の中には信用できない相手もいるため、見積もりを依頼する前にどのような会社かなどもチェックしてください。
